空手修行日記

2005年12月16日 金曜日

 会社から定時ダッシュで体を温めながら、4ヶ月ぶりくらいに空手道場に行ってきた。普段忙しくてあまり来られず、しかも最近あった昇級試験も欠席した僕のために、館長がわざわざ特別審査を催してくれたのだ。

 練習に行かれずとも、普段の功夫の甲斐があって、型の審査はなんとか通過したようだ。となると、次の組手審査が問題になる。型はひとりで出来る武道の粋だが、組手はひとりじゃ、誰も出来ません!

 相手は、白帯の今まで見たことのない人だった。犬本さんが最近になって新しく連れてきた友人らしい。白帯とは言え、犬本さんの指導によって組手も大分鍛えられているようだ…。
「宮本くん、相手は白帯だから、とにかく前に出てガンガン攻めていくように。」
 ああ、それでも犬本さんは俺を応援してくれるのか!
「石原、相手は最近練習してない、とにかく前に出てガンガン攻めていけば大丈夫だから!」
 ああ、やっぱりまったく同じアドバイスをしている!

 結果、最初はエンジンが温まらずにきれいに1本取られてしまったけど、そこから気持ちを切り替えてポイント連取。見事勝利を収めた。(多分。)(勝敗は審査に関係ないんだけど)

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 しかしこれが“実戦”だったら最初の一打が勝敗を決するきっかけになったかもしれない…とか、防具をつけていなかったらあんな風にアグレッシブに前に飛び込んでいけただろうか…とか色々考えてしまった。とりあえず昇級し、帯の色が青から黄に変わった。余計弱そうな色になった。

 あと、普段どんなにトレーニングしてても、組手をすると次の日思わぬところが筋肉痛になっている。実際に戦うときに使う筋肉は、ふだんのセーブされた負荷を大幅に超える力を出力しているためだろう。武道とは、この範囲の力を自在に出力できるような体の運用法を学ぶためのものなのかもしれない。


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