K-1GP 2006 ニュージーランド

2006年3月6日 月曜日

 FieLDS K-1 WORLD GP 2006 in AUCKLAND
 途中から見たので、なんだかすごい胴回し回転蹴りが出たところとか見られなかったんですが、アーツ×シュルト戦が見られたので満足です。

 ピーター・アーツ。かつては『20世紀最強のキックボクサー』『暴君』と恐れられた彼が、毎年少しずつ衰えていって、勝てなくなっていくのがたまらなく寂しかった。かと言って引退されてしまっても寂しくてたまらない。「K-1はもうダメ」とかここでくさしながらも、アーツのことを思うと筆が鈍った。KOで負けた日のアーツは、ベッドの上で何を思うんだろう、とか考えるとたまらない。

 対するはボンヤスキー、ホーストと歴代チャンプたちを屠り去った前年優勝の巨神兵、セーム・シュルト。K-1チャンピオン潰しの最後の相手として選んだのがアーツだった。

 さすがに今のアーツではシュルトには勝てないだろう…という戦前の予想を裏切って、この日のアーツはとても良い出来だった。地獄のヒザをかいくぐり、頭一つ分上の相手に変則フックを放ち、ローキックでは巨体がかしぐ場面もあった。ホールディングの警告ポイントに助けられた部分もあるかもしれないが、文句なしの判定勝ちと感じた。

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 そうだ、アーツは怪我をしてなくて腰も痛めてなければ、今でもちゃんと強いんだ! 流石に90年代のような闘気が見えるような威圧感はないけど、その分試合勘や覚悟が備わっている。

「オレはK-1を愛しているし、今までK-1のために戦ってきた」

 こんなセリフを真顔で吐けるのは、アーツだけだろう。アンディは死んでしまったし、ミルコもハントもプライドへ行ってしまった。ホーストはサップとプロレスで遊んだりしている。本当に、心のそこから純度100%のK-1ファイターなのだ、ピーター・アーツという男は。

FEG_Fight Vote!
 MVP投票でもぶっちぎりの一位。


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