ブログのテーマを絞ることで得られるメリット

2009年10月13日 火曜日

ブログを運営するとき、書くテーマを絞った方がいいのか?
それとも何でも好き勝手詰め込んだ、ノンジャンルの方がいいのか。
9年かかって、ようやく結論が出ました。

なかなか結論が出なかったのは、「どちらがいいか」と比べる際の、基準が明確になっていなかったから。
つまり、「ブログの成功」という評価軸をどこに依存させるか、自分にとって「良いブログ」とは何なのかを考える必要があります。

自分にとって「良いブログ」とは…

  • アクセスを集めるブログなのか。
  • それとも、自分が好きなように更新できるブログなのか。
  • あるいは、人を楽しませる(反響のある)ブログなのか。

この問いに対する僕の答えは、

「3つを適度に両立させたい」

であり、そのための方法として

「テーマ設定したブログを複数持つ」

という結論に達した、というわけです。

こう考えるに至った経緯

テキストサイトデビュー前夜の1998年頃、僕は“趣味のホームページ”を複数持っていました。
で、そのときに「個人のホームページなんてそんなに専門性を高められるわけでもないし、こうバラけていると更新も面倒だし合理的じゃないな」
と思い始めた頃に出会ったのが、好きなことを何でも書いている日記系サイト(テキストサイト)。

「これだ!」と思って日記系を始め、試行錯誤を経て誕生したのが『九十九式』でした。「自分の興味をなんでも詰め込むオールジャンル日記系」でした。

しかしその後、数年が経つにつれて、「何でも書いていい」と思うと、逆に「何を書いていいか分からない」とモニターの前で悩む時間が増えている自分に気付きました。
ちょうどその頃、諸事情から九十九式を休止している間に、時事言及・保守系言論に特化したブログを運営してみたところ、これが少なからぬ支持を集めました。

テーマを絞ることによって、

  1. 書きやすくなる
  2. 嗜好の合致した人から支持を受ける
  3. 運営モチベーションが上がる

という、幸せなサイクルができあがりました。
特に、書きやすい、更新しやすいというのが実感できました。これはカレー屋がカレーのバリエーションを考えるようなもので、メインテーマが常に念頭にあれば、どんな話題でも切り口に集中することが出来ます。
ちなみにこのブログは、当初は「割と何でも書ける場所」として運営を始めたのですが、読者からの反響に応じてテーマが固定化されていきました。日々送られてくるメールやコメントの量と熱意には、テキストサイト時代の「月に2~3件」とのあまりの差に驚かされました。(内容が政治関連、というのも大きいでしょうけど)

ただし、人は天下国家を語るのみにて生くるにあらず。重いことばかり書いていると、軽いことも書きたくなってきます。

ところがジャンルが固定化されてしまうと、他のことが書きづらくなる。これは、特に誰かに何を言われるでもなく、「この話題はここには向かないな…」という心理的ブレーキとして現れます。
特に、政治的な話題というのは、支持する人と支持しない人とにキッパリ別れてしまいます。

そういうわけで、僕は「話題を絞ったブログ」と「それ以外の話題を何でも書くブログ」と、2つをメインブログとして運営していくことにしたわけです。

自分の関心のある分野の記事だけ書いてくれたらいいのに……ブログの常連読者は、しばしばそう思う。しかしよくよく考えてみれば、その専門分野について、もっと上手な書き手はいるだろう。なぜそのブログでなければならないのかといえば、やはり、書き手への興味や好感があるから。

いろいろなことに興味関心のある書き手は、思うままにごった煮ブログをやってほしいな、と。私自身が朱雀式から離れてしまった一人だから(しばらくIEで表示されなくなった時期に巡回を休止したのがきっかけ)、そう思うのかもしれないけれど。ともあれ、九十九式が続いてくれるといいな、と思ってます。
九十九式が更新再開!

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というのは、まさにその通りなんですが、もっと言えば、本当に読みたいのは「興味のある書き手が関心のある記事」を書いているブログなんじゃないでしょうか。

僕のブログ運営は時事ブログとそれ以外の二つ。分けすぎても良くない。これは例えばドラゴンボールで言うと、1人のナメック星人から、神とピッコロ大魔王という2つの人格が表れたように、どちらも僕のブログですが、その属性が違います。(とすると、いずれまた融合して一つになるのかも知れませんが)


この記事の評価は:

うーん…いまいち…ふつうですかなり良い素晴らしい (6 投票, 平均値/最大値: 4.33 / 5)
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コメント / トラックバック 1 件

  1. yarukimedesu Says:

    ふーむ。そうして、ブログがガンガンと分かれていった。

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