孤独日記 Revival

2010年3月10日 水曜日

その昔、『孤独日記』というサイトがあった。
20代後半の童貞無職の書き手が、血反吐をはくように己の日常を綴る、ある意味初期の「最強伝説 黒沢」のような日記サイトだった。

閉鎖と移転(と改題)を繰り返し、『孤独日記リローデッド again』までは追っていたが、更新チェックにRSSリーダーを使うようになった頃に見失ってしまった。
久しぶりに、はてなアンテナのメンテナンスでもしようと思って探してみたら、復活しているのを発見した。

孤独日記から始まった俺の日記は、孤独日記リベンジやら孤独日記リローデッドなどと意味不明に様々なタイトルに変遷して、今、ここに、孤独日記レジスタンスとして復活することを宣言する!

かつての俺は、大学を中退し、ニートや引きこもりや派遣やバイトを繰り返し、20代後半で、正社員歴なし、童貞、友人ゼロ。絶望のどん底にあった。ある日一転、バイトから大企業の正社員に登用され、俺のこれまでの人生は180度大きく変わった。結婚もした。子供もできた。娘は1歳になった。両親以外に、俺だけの「家族」というものを持つようになった。ここは、そんな俺の、他人にとってはどうでもいい人生(?)を公開するウェブサイトである。

孤独日記Resistance

おお~…。
…なんというか、時の流れを感じる。
借金があって虫歯の治療にも行かれず、バイトを辞めたり、頭皮旅行で婆ちゃんちに車で会いに行ったり、つらくて涙したりしていた頃を思い返してみると、感慨深い。赤の他人なのに。

「人は誰しも己の人生を題材に、一本だけは小説を書くことができる」という言葉があるけど、ありのままに綴られた日記はときとして完全なるコンテンツとして成立することもあるのだなあ、という感じ。
惜しむらくは過去ログが公開されていない点。
『孤独日記』の持ち味は、その真情の吐露だったり、底辺からはい上がる様だったりするわけで、現在のコンテンツだけではいわば「外伝」のみの公開と言えなくもない。

過去ログを整理して、「格差社会」とか「ワーキング・プア」とか「正社員」とか「ロスジェネ」とかそのあたりのキーワードとうまく組み合わせてパッケージングすれば、うまく書籍化もできるんじゃないだろうか。(別に本人は望んでないだろうけど)

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