仮面ライダーW 最終回の感想

2010年9月5日 日曜日

物語的には、最終回前のエピソード「残されたU」の前・後編でクライマックスを迎え、作品としてはこの最終回はエピローグにあたる。
あれから1年。翔太郎は、今日も1人で街の平和を守り続けている…という話。

これがまた、もう、最終エピソードと同じくらい、この最終回にも激しく心を動かされてしまったのだった。

どこの場面かというと、ガイアメモリを弄ぶ一味のところに、少年を助けに来た翔太郎が変身するシーン。
ロストドライバー(1人用の変身ベルト)とジョーカーメモリを使って、翔太郎が1人だけで変身する「ひとりぼっちの仮面ライダー」である。
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「俺が、仮面ライダー…。ジョーカーだ。」

1人になったからもう変身できなくなってるんじゃないか、という予想が裏切られた瞬間に、これまでの翔太郎の心情を想像してしまった。
あれから1年、翔太郎はこうして何度変身し続けてきたのだろう。フィリップがいなくなったあとも、それでも翔太郎はずっと1人で街を守り続けてきたのだ。風都を守るもの、「仮面ライダー」として。

その心情を想像すると、もう泣けて泣けて…。
…はい、病気ですねこれは。

しかしさすがに、1年間続けてきて相棒が消えたまま最終回では子供向け番組としてはハードボイルドすぎるので、最後はハッピーエンドでしたが、これはこれで安心できて良かったんじゃないかな。
消える相棒、最終回での復活、といえば『電王』ですでに繰り返し使われた展開ではあるが、やはり最終回にはふさわしい王道の展開なのだろう。消え方、復活の仕方の説明としては、電王よりも物語としての整合性がとれていたような気がした。いい物語だった。

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