コンビニは看板よりも店内照明を減らすべし

2011年4月16日 土曜日

震災以降、東京では街の至るところで節電体制が敷かれている。
まあ電力受給が予断を許さない状況である以上、不要不急の電力消費は、どんどんカットしていくのが望ましいとは思う。

しかし、コンビニやファーストフード店が、看板の電気を消している。あれはおかしい。

ああいう店の看板が消えていると、営業していないのかと思ってしまうではないか。
それ以前に、あまり土地勘のない場所だと、店自体の存在に気づけないこともある。

節電が大事だからといって、必要不可欠な電気まで消すのは本末転倒だ。
コンビニだったら、看板よりも真っ先に削るべき電気があるだろう。

店内照明である。

昼間の店内は充分明るいので、ほとんど着ける必要はない。
夜間の照明も、はっきり言ってコンビニのそれは過剰である。夜中にコンビニに入ったら、あまりの明るさに目がチカチカした経験は、誰しもあるだろう。店内をまるで昼間のように煌々と明るくしておいて、でも看板は真っ暗だから何の店か分からない。全くコンビニエンスでない。

某コンビニ店長のところでは、エアコンを切ったそうだ。

自慢じゃないが、震災からこっち、深夜のどんな寒いときでも暖房まったく入れてなかった店とかほとんどないはずだぞ。うちの店はやった。店でコントロールできる節電なら、エアコン切っちまうのがいちばん効果が大きいからだ。そりゃ寒かったさ。でも店の電気代経れば俺の収入も増えるし、やって悪いことじゃない。それで電球のひとつだめですか。
なんかいろいろおかしいなーと思った話 – G.A.W.

空調をオフにするのは、節電効果もあるだろうし、客側にはほとんど影響がないのでいいんじゃないだろうか。なぜならコンビニは基本的に通りすがりで立ち寄るものなので、客は上着もマフラーも脱がない。コンビニの空調は一年中、薄い生地の制服で過ごさなくてはならない店員のためのものだからだ。
よって、(従業員には悪いけど)、コンビニの空調は元々重要度が低い。

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しかし看板は着いていないと困る。
車道から見えにくくなるので、ドライバーが立ち寄る機会ロスもかなり多くなっているはずだ。

そもそも、電気は貯めることができないので、深夜のわずかな照明電力を節約したからといって、それほど実効性はないんじゃないか。「節電しないとヤバいような空気」を作り出す効果なら十分にあるだろうけど。
おそらく、あまり現場の事を考えていない本社の会議室で、「じゃあ看板の電気を消して、節電に貢献する姿勢を見せよう」とでも決定されたのではないか、と勝手に推察する。

そもそも、どうして「全部消そう」と極端な発想になってしまうのかが不思議だ。

「看板はこれまでの1/3、店内の蛍光灯は1/2の量に抑えます。」

これでいいんじゃないだろうか?


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