東電、涙の会見に見る『許される涙、許されない涙』

2011年4月7日 木曜日

男というのは、基本的には泣いてはいけないことになっている。
(泣いていいのは、人生で3回だけとされている。※)

しかしこの国では、男もたまに泣く。
不祥事を起こした社長が、テレビの前で涙の謝罪会見を行ったりするアレだ。
あれは要するに、「大の大人が、男が泣くほど反省しているのか!」というインパクトを狙ってあえて少し泣いて見せているケースも多々あるのではないかと思う。しかし、もはや定番パターンになってきているので、その効果も薄れつつある気がする。
いや、そもそも、おっさんの脂ぎった涙ごときで情状酌量してもらえると思ったら大間違いなのではないか。

特に、一昨日のあの東電の会見。何ですか、ありゃ。
「本日7時より、放射能汚染水を1万トン、海に放出することに決めました。地元の皆様には、大変面倒、迷惑をかけて申し訳ない…(ウッ)」とか言って涙ぐんでいる…。

どう見てもあれ、「こんなヤベーこと発表したらマジすげー叩かれる」
「ちょっと涙の一つも見せて反省の色を見せておかないと、あとで何言われるか分からないぞ」

とか思ってやっているでしょう。迷惑どころか、あんな海洋テロまがいの行為を、何の相談もなしに「今夜はじめまーす」とか言われて、おっさんの涙ごときで許せるはずがないでしょう。

さて、では「許しちゃう涙」というのが果たして存在するのだろうか。
例えば、AKB48のラミレス似のかわいい女の子が「ごめんなさい…」とか言って泣いてたらうっかり許してしまうかもしれない。

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では、東電のおっさんの涙と、ラミレスの涙とでは、何が違うのだろうか。

性別、年齢

まず、おっさんの涙は男なのでいけない。「男が泣くなんて!」というインパクトよりも、やはり「男が何泣いてんだ」という冷めた目で見てしまう。
それでも、例えばエラーをした高校球児が「僕のせいで優勝を逃して…!」とか泣いてたら許せそうだ。すると年齢の影響もある。

責任の範囲、影響の対象

男でオッサンでも、ちょっと前の破綻した山一證券の社長の涙は、「大変そうだなあ…」と同情を誘うものがあった。
あれは、社長として経営責任を追うのはもちろんの事、「社員に申し訳ない」と謝り、その後の再就職の面倒まで見ようという姿勢も評価された。
自分の責任の範囲をまっとうし、その影響は視聴者である我々とは特に関係のないものだったからだろう。
スーパーレスキューの隊長の涙目の「隊員達は頑張ってくれたが、隊員の家族には申し訳ない」という会見もグッとくるものがあった。彼らの涙は、大切な身内に対する情である。

しかし、この東電のおっさんの会見と来たら、完全に自己保身でしかない。しかも責任も彼にはない。別に彼がこの驚くべき処置を決めた訳でもないだろうし、影響の範囲は他人事どころか我々の生活にダイレクトに影響するしで、まったく許せないし同情もできないのだった。

こりゃトップが出てきて切腹くらいしないと収まらないんじゃないだろうか。
全然関係ない私企業の孫社長が、「100億円+今後の役員報酬の全額寄付」なんていうスーパープランをぶち上げているんだから、東電の社長、会長もせめて報酬の返上くらいはしてもいいんじゃないのかな。

※男が泣いてもいい3つの瞬間とは

1、好きなアイドルが結婚したとき
2、デザートがバナナの半分こだったとき
3、巨大迷路に置いてけぼりにされたとき
この3つである。
(参照:もみあげチャ~シュ~ : 飯田圭織の「大人の七夕ツアー」より酷いツアーとかあるの?


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コメント / トラックバック 2 件

  1. TK Says:

    クソ! 最後で…!

  2. 宮本 Says:

    いいんですよ、泣いても…!

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