『トイ・ストーリー3』 ~忠義の士、ウッディ~

2011年7月17日 日曜日

『トイ・ストーリー3』を見ました。以下、若干のネタバレを含みます。
シリーズ三部作の最後となるこの作品の舞台となるのは、1、2でも示唆されていた「アンディが大きくなったらどうするんだ」という未来が、現実のものとなった世界。
これまでアンディと幸せな時間を築いてきたおもちゃ達は、ホコリを被って部屋の片隅に押し込められ、さらにはアンディの大学進学にともない、いらなくなったおもちゃ達は処分されることに…? というお話。

1の最初の頃は、ちょっと偉そうな仕切りたがり屋のようにも見えたウッディが、仲間への友情と持ち主への忠義の熱きカタマリとなって、数々の困難に立ち向かっていく。
前作までも、安住の地であるアンディの家を離れて、色々な苦難を乗り越えてきたわけですが、それは家に帰ればまたアンディとの楽しい生活が約束されていたからでもあった。しかし今回は違う。大学生になるアンディの家に帰ることは、仲間達との別離をも意味する。

そんなとき、ウッディの下す判断はというと、やはり仲間よりも自分よりも、アンディなのだ。
「それでも帰らなくちゃならない。俺達はアンディのおもちゃなんだから…。」
見よ、この熱き忠義の魂! あっぱれウッディ! ウッディはおもちゃ界の楠木正成公じゃ!

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しかし、最後の最後で、ウッディはとうとう二度までもおもちゃとしてのタブーを破って、自発的な行動に出るのだった。その決断は……。
感涙する映画、という感じではなかったけど、3部作の締めくくりとして、非常に納得のいく美しい結末だった。

それにしてもアンディは本当にいい子だねぇ。母親にも反抗的な態度とか取らないし、小さい子と小一時間も遊んであげるし…。


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