ブログを一本化するということについて

2011年8月24日 水曜日

さて、ブログのテーマを絞った方が良いのか、それとも何でもかんでも詰め込んだ方が良いのか。これは僕にとって永遠の課題である。
かつて僕は、いったんこの問題に対して結論を出した。

つまり、「ブログの成功」という評価軸をどこに依存させるか、自分にとって「良いブログ」とは何なのかを考える必要があります。

自分にとって「良いブログ」とは…

  • アクセスを集めるブログなのか。
  • それとも、自分が好きなように更新できるブログなのか。
  • あるいは、人を楽しませる(反響のある)ブログなのか。

この問いに対する僕の答えは、
「3つを適度に両立させたい」
であり、そのための方法として
「テーマ設定したブログを複数持つ」
という結論に達した、というわけです。 ブログのテーマを絞ることで得られるメリット | 九十九式

これに対して、徳保さんはこのように指摘している。

検索エンジンや個人ニュースサイト経由の訪問者の95%は当該の記事しか読まないので、そのブログの専門性の高さなんて気にしない。書き手自身に特定の話題への強い興味があるならいいけれど、そうでもなければ、ブログはごった煮でいいというか、ごった煮じゃなきゃ続かないし、続けば読者は嬉しいのだと思う。

宮本さんはサブでテーマや方向性を絞り込んだブログをいろいろ試してきたけれど、だいたい更新が滞りがち。結果的に書かれた記事の総量を見るに、果たしてメインのブログと分ける意味があったのかどうか。

そうした中、更新がよく続いたのが、「朱雀式」。続いた理由は、割と何でも書ける場所だったからなんじゃないかな。もちろん、憂国というメインテーマの設定もよかったと思う。話題が尽きませんからね。読書とか、ちょっと忙しくなるとネタ切れになるし。
九十九式が更新再開!

つまり「読者の興味は専門性よりも書き手への関心」ということか。

これはこれで確かに一面の真理だろう。僕も長く読んでいるブログ、日記は、その人自身のことが好きであることが多い。(好きだから読んでるのか、読んでいるうちに接触機会が増えて好きになったのか、は分からないが。)

最近、禍津さんも「何でも書くブログ」を再開させた。

ブログの1本化、ということでメインブログ(1953ColdSummer)の方で映画の感想を書いたり、感想の感想をいただいたり、メールフォームを通じて中国人から嫌がらせのメッセージをいただいたりしておったのだが、はは、気付けば、文章の流動性がなーんか失われつつあるとでも言うのかね、もっと多様に、映画感想以外にも日記やら、ふとした考え事やら、webに対する言及を行なう予定であったのだが、現状を鑑みるに、モニターの前で腹をふりながら映画について書いたり、都々逸を歌いながら映画について書いたりしておるばっかりで、一向に書くこと/書きたいことの裾野が広がらんのだね、ははは。

 ということで、長らくプライベートモードにしておったこちらの方で、そうした気軽なことの一切合切は書き流そうと思う次第。メインブログがTEXTなら、こちらはMEMOで。或いはTwitter以上Blog未満の文章置き場として。読者の皆様方におかれましては、こちらの方も読んでいただければ幸いと思い、頑張ってひこにゃんの着ぐるみを着用し、とんぼをきりながら時事問題に斬り込むような記事を目指そうと思います。嘘だけど。  何気なしにはてなダイアリを再開してみる – 拷問ポルノとケロイドの両面宿儺

ブログ運営の定石としては、やはり識者や物の本に書いてあるとおり、「テーマを絞る」に越したことはないと思う。検索エンジン対策としても、ソーシャルBM対策としても、その方が確実にメリットはある。ただし、やはりそれが「何のためか」ということに尽きる。

例えばそれが、仕事に直結しているブログだったり、アフィリエイトとかマネタイズを目的としたブログだったりする場合には、絞り込んだ方が絶対に良い。

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しかし、このブログのように、純然たる趣味で、ただ楽しみのためだけに更新しているようなブログだと、必ずしもそれが上策とは言い切れないんじゃないかと思うのだ。

これって多分、人によって周期にようなものがあるんじゃないだろうか。
ずっと「何でも書くブログ」をやっていると、自分の興味とか対象がぼやけてきてしまうような気がして、だんだん逆に何を書いていいか分からなくなり、「テーマを絞ればいくらでも書けるんじゃん?」と思うようになる。
で、テーマ型ブログをしばらくやってみるんだけど、そうするとだんだん息苦しさを感じてきて「俺はもっとフリーなブログを書きたいんだ」となってごった煮ブログを再開させる。

何年か前に受けたネットインタビューを見ると、昔からこうした分散期と集中期を繰り返して今に至るようである。

宮本 の発言 :九十九式を始めるときは、コンセプトは割と明確でした
宮本 の発言 :それまでいくつかサイトを運営していたんです
宮本 の発言 :サイト批評サイト、日記サイト、音楽サイト、その他あわせて5つくらい。
宮本 の発言 :全部同時進行。全部一桁
cim(^ω^)ノ の発言 :5…5つ!?
宮本 の発言 :で、ふと「何て無駄なことをしてるんだ」と気付いて。
宮本 の発言 :全部1つにまとめようとしたのが九十九式。
cim(^ω^)ノ の発言 :はーーー
宮本 の発言 :「なんでもここで書こう」「出し惜しみは無しだ!」がテーマ
テキスタイルポップ//インタビュー#25 九十九式

今は、どちらかと言えば「何でも書く」期です。


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コメント / トラックバック 2 件

  1. 飯村 和夫 Says:

    わたしも、迷いました。

    テーマを絞るのか、それともテーマを絞らず一貫性については気にしないのか・・・

  2. 宮本 Says:

    飯村さん、こんにちは。

    最初のうちは、まずは絞らず気の赴くままどんどん投稿し、必要に応じてカテゴリを追加していくのがいいと思います。

    そのうち、「あ、このカテゴリならどんどん書ける」とか「このカテゴリは全体と調和性が悪い」など気付くことがあります。そしたら、そのカテゴリは別ブログとして独立させる。

    私が今もっている運営イメージはこんな感じです。

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