格闘技・プロレス的アイドル戦国時代

2011年8月31日 水曜日

アイドルを推すという現場からすっかり遠ざかって久しい自分ですが、目の届く範囲で一応シーンのチェックはしています(嫁っこがAKBの古参なので…)。TKさんの言葉を借りると、取り上げるフィルターをこれまで通過していなかった、といったところでしょうか。

さて、最近はももクロがだいぶ上がってきたようですね。何でもアイドルヲタだけではなく、サブカル系の人もおもしろがって手を出し始めたという、Perfumeのような状況になり始めているらしい。

そんな中、アイドルヲタ目線でもなく、サブカル路線でもなく、『格闘技・プロレスファンはももいろクローバーをどう見たか』という松本君の良記事より、吉田豪氏のトーク。

アイドル戦国時代はガチ

その吉田さんのトークを一部書き起こしてみたいと思います。

清野「最近だと『プロレスと一番ダブる』っていうのはなんですかね?」

吉田「ちょうど昨日、SKEvsももいろクローバーvsスマイレージっていう戦い(アイドルユニットサマーフェスティバル2010)を見て。ガチでしたねー。

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ずっとSKE推してた人間はガッツリ凹んでて、『高田vsヒクソン以来のショックですよ……こんなショックな事はない』みたいな。僕ら客観的に見てる側は大喜びしてて『いやー今日のガチ楽しかった』って」

吉田「SKEっていうのは完全に戦闘集団してアピールされてるわけですよ、BUBKAとかで。全てを敵と認識して、敵に勝つために鍛えられてきたヤツらとしてやってたんですけど、それがももクロに完敗したんですよ。

ももクロってのは、『怪盗少女』の動画を見てほしいんですけど、女子プロとか見てる人も完全にハマると思いますよ。身体能力というか、過剰な動きだけでもすごいんですけど、それが(SKEを)食いに来たりとか、スマイレージっていうハロプロの王道が、完全な王道の強さを見せつけたんですよ。東京ドームに初めて全日本が来た時と同じぐらいの、三沢と小川が絡んだ時の三沢の凄さみたいな。『すげー、全然ガチでもやれるこの人たち!』みたいなものを見せつけたんですよ。ポテンシャルが圧倒的に違うっていう。

SKEってのはAKBの戦闘集団バージョンなんですけど、それに圧勝できるだけのポテンシャルを持ってるんですよ」

吉田「『俺たちが応援してたのは高田延彦だったのかもしれない』ってSKE側が言い出して。ずっと『Uインター最強』って言ってたけどそれが崩れたみたいな」

まずここら辺までがラジオ本編での内容だったんですけど。僕はアイドル界の現状には詳しくなかったんですが、

  • 複数のアイドルが出るイベントがあって、その中でどうやら「ももクロ」っていう運動能力が凄い子達が目立ってたらしいこと。
  • 大手であるハロプロのスマイレージも、王道パフォーマンスを見せつけたらしいこと。
  • “戦闘集団”として売っていたSKEは、ファンが凹むぐらいに差をつけられたらしいこと。

が分かりました。今は複数のアイドルが見比べられて、それぞれのファンもそれを戦いに見立ててるんだな、アイドル界っていまこんなことになってるのか!ってことが分かって、すげー面白かったです。
ももいろクローバーとアイドル戦国時代 – さよならテリー・ザ・キッド

松本君はこうして「一般的ではないけど魅力的なもの」を普通の人に向けた説明として翻訳するのがうまいですね。テキスト伝道師。

「かわいい」だけでは売れない時代

やっぱりどこかにフックがないと、ただ「かわいい」だけでは売れない時代なんですね。
特に今は競合が多い時代、つまりアイドル戦国時代なので、人より優っている、というだけではなくて、違う軸で別世界を見せる必要もある。
その点、ももクロというのは「プロレスマニア」「アイドルヲタ」「サブカル」という3つの切り口で、それぞれのクラスタの人達が甘受することができるので、面白いことになるかも知れません。
ただ、ちょっと面白すぎるのが難点というか…。メジャーへの道は、いかに「イロモノ」臭を消し去るか、みたいなところがありますからね。
ただ、「イロモノ」臭のデオドラントに成功してメジャー感を手に入れた結果、逆に面白みもなくなって、新世代に取って代わられる、というのは私たちがこれまで見てきた歴史が証明しています。

みんな最初はイロモノだった

モーニング娘。は最初はバラエティ企画の寄せ集め、AKB48も売春女子高生まがいの歌を歌うイロモノ地下アイドルでした。それがメジャーになってからの快進撃は、私たちがこれまで見てきたとおりです。
さて、ももクロは、スマイレージは、どんな方向に向かうのでしょうか。AKB→SKEは、ハロプロが未だなしえていない「女版ジャニーズ帝国」を築くことができるのでしょうか。

個人的には、ももクロはこのまま非主流派のインディー路線を貫いていた方が面白いんじゃないか、と思います。
それと、AKB、SKEがすでに追う側から完全に追われる側になっていることと、それでもハロプロが王道の実力を見せつける、という展開に熱さを感じます。


確かにこの曲のパフォーマンスにはかなりの勢いがある。


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