異性に理解されないかもしれない妄想シチュエーション

2011年8月2日 火曜日

この1はヤバい。
俺が女の子としたかったやりとりを書いていく – まめ速

みんなで何か適当な願望とかを持ち寄っているスレかと思ったら、スレ立てした1が延々と妄想を書き連ねているスレだった。
そのどれもがよく出来ている。純粋で、時に羨ましくて、時に非現実的で、そして基本的に気持ち悪い。要するに、妄想としての純度が高い。

妄想日記といえば、古くはHEXAGONの片桐彩子日記に始まり、コスモクルーズの市井日記、桃核の加護ちゃん日記、とつらなる由緒正しきテキストサイトの系譜である。

で、このスレの1は一人で妄想を連投して、なんと82個のシチュエーション(数えた)が垂れ流されている。これだけ数が揃うと、圧巻。

俺が女の子としたかったやりとりを書いていく

61:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 14:32:07.89ID:KvC4mIRl0

「勘違いしないでよね! べ、べつに暇だから付き合ってあげてるんじゃないわよ、
 あんたに逢いたいだけなんだから!」
「え」
「……?」
「あの、普通……といっていいのかは解らないけど、逆じゃない?」
「きゃ、きゃあああああ!!?」
「うわわわわ」
とかやりたい

73:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 14:39:15.76ID:KvC4mIRl0

クラスメートと下校しててなんかもう弾みで告白しちゃって

広告

「俺がじゃんけんで勝ったらOKして」

って言ってじゃんけんするんだけど負けちゃって、
うわー、と打ちひしがれてる所に顔真っ赤にした彼女が、

「言ってなかったけど、これ、三回勝負だからね!」

って怒鳴ってくる。

119:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 15:00:48.97ID:KvC4mIRl0

放課後、部活終わり。
自分の教室に忘れ物したことに気付いて、
ヤベーそろそろ下校時間、と息せき切って4階まで走る。
引き戸を開けると、飛び込んでくるのは西向きの窓から降り注ぐ夕陽。

誰もいない教室。

ふと思い立って、彼女の席に座って、目を瞑ってみる。
放課後の残響が体を包み込んで、ふっと意識が沈み込んだその時、再び開く扉。
そこには、同じように肩で息をしている――
そういうアレ。

145:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 15:09:55.52ID:KvC4mIRl0

友達以上恋人未満の子と夏祭り行きたい。
遠くにクラスメートの姿を見つけて、自然に沈黙がおりてきて。
繋いだ手を。パッと。離すんだ。
手のひらにこもった熱が逃げていくのを残念だな、と思いつつ彼女を盗み見たら、目が逢って。
ああ、今一緒の気持ちだよって。その視線が。瞳の奥の光が俺に言うのよ。

151:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 15:10:48.96ID:KvC4mIRl0

酔わせて押し倒す作戦のはずが意外にもお酒が強く(事前学習の大切さを思い知る)、
挙句自分がぶっ倒れて逆に介抱されたり。

「……回りくどいことせずに、男らしくガーっときたらどーなの」

酩酊の中で幻聴を聞く。
幻聴だよ幻聴にきまってる、こんな都合の良すぎる話があるか!
とか、アルコール以外の理由で思考をぐるぐるにしたい。
俺が女の子としたかったやりとりを書いていく – まめ速

異性に理解されない妄想シチュエーション

やっぱ学園ものの妄想がいいなぁ。しかしこう、どれもこれも冷静に見ると独りよがりというか、こんな女の子いないですよね、っていう。
この間、ブックオフでド少女漫画っぽいマンガをパラ見して、格闘シーン(カリスマ走り屋チーム(特攻服の暴走族として描写されていたが)のヘッドの○○様が私を助けて敵対チームを撃退してくれる、というシチュエーション)の描写のあり得なさに大笑いしたんだけど(手の甲で直角にパンチを受け止めたりとか)、逆にこういう非実在少女的シチュエーションは失笑モノなんだろうか。

でも、こういう妄想力(想像力)って、いわゆるリア充的な青春を送ってしまうとあまり育まれないものだろう。そういう意味では、この>>1は不遇な(失礼)青春時代を送ったからこそ、こんな妄想力が花開いたわけで、どっかで有効活用できるといいですね。
行き場を失った妄想力が、客観的批評に耐えうるところまで昇華されれば、それは作品として成立するようになるのだと思う。『片桐彩子日記』のように。

ちなみに、妄想日記の大家であるHEXAGONの人はその後小説家になった。後の『ゼロの使い魔』のヤマグチノボル氏である。

今さっきWikipediaで見て知ったんだけど、ヤマグチさん、末期癌とか…。
手術の成功をお祈りします。


この記事の評価は:

うーん…いまいち…ふつうですかなり良い素晴らしい (2 投票, 平均値/最大値: 4.50 / 5)
読み込み中...

コメントをどうぞ

コメント
Follow me on Twitter