椅子居合

2011年9月17日 土曜日

最近、居合に凝っている。(最近といってもここ2年くらいの話なので、もう段位も取得している。)
いわゆる居合というのは、正座した状態、歩いている状態、立っている状態などから、相手の機先を制して素早く抜刀して斬りつけ、あるいは敵の攻撃を受け流し、二の太刀でとどめを刺す技法である。
これは、正座して刀が鞘に収まっている不利な状態から、いかに相手に勝つか、という想定で技を磨いていくものである。
正座は、居合が考案された当時における、日常の生活スタイルである。当時、座った状態と言えば正座か胡座しかなかっただろう。そこから技が生まれたというのはうなずける。

しかし、今日常的に座るのは、椅子の場合の方が多いのじゃないか。
実際、居合の試合や試験でも、列に並んでいるときは正座か胡座だが、出番の前になると、並べられたパイプ椅子に座るようになっている。床の間にずっと正座をしていて、すぐに技を行なおうとすると、足が痺れていたりしてうまく出来ないことを考慮してのことだろう。

●  ●   演武者

○  ○   次の出番(椅子に座っている)
○  ○   次の次の出番(椅子に座っている)
□  □   床に座っている
□  □   床に座っている
□  □   床に座っている

それならば、現代居合として、椅子に座った状態から抜きつける技が生まれてもいいのじゃないだろうか、と思った。それはそれで、日常の予期せぬ状態からの反撃、という居合本来のコンセプトに合致するものだと言える。
まあ、今の時代、本来は帯刀して日常生活を送る、というシチュエーションはあり得ないんだけど、この不安定なご時世、いつ何が起こるか分からない。日本全国で武装した外国人工作員が蜂起して内戦状態になったり、廃刀令が廃止されて『キル・ビル』のような世界になったりとか、するかもしれない。しませんね。

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