今考えてもノリアキはリアルだった
2011年9月2日 金曜日
TBSの生放送番組に出た『神聖かまってちゃん』の動画というのが話題になっていたから見てみた。
わざとちゃんと歌わないで転げ回って、歌の後は司会の中居正広の方に素っ頓狂な言動で絡む、という筋書きの演出で、中居正広もそつなく台本をこなしていた。
これを「さすがw」とか「ロックンロールw」とか褒めそやしている人たちは、本当のロックを聴いたことがないのだろうか?
「ロック」という評価軸を、予定調和の破壊、周囲を顧みない絶対的な主観という観点で捉えるなら、養老の星こうちゃんのほうがよっぽどロックである。
幸ちゃん のど自慢大会 – YouTube
しかし引きこもりミュージシャンということで、想起せざるを得ないのは、やはりあの「早すぎた天才」ノリアキのことに他ならない。
ノリアキとは、あの鬼才・古屋雄作氏によるプロデュースで、最初は「後輩オーディション」という半ば冗談のような企画で、シュールな本気ギャグ路線でデビューしたインディーズミュージシャンだ。
Noriaki – unstoppable – YouTube
Noriaki – skyfish – YouTube
しかし、このオリジナリティと既存の枠にはまらないエナジーは、まさにロックで、フェイクなのにリアルだった。
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あと、上記2曲のような笑撃な曲の陰に隠れてはいるけど、こういうちゃんと「いい曲」もリリースしていた。
Noriaki – だれかおれをすきになれ – YouTube
ギターロック。
日本中を閉塞感が覆っている今こそ、もう一度ノリアキの歌が聴きたい。