変な日本語「ブイブイ言わす」

2016年9月28日 水曜日

電車内でのサラリーマン2人の会話。
「そんなこと言って、銀座あたりで毎晩ブイブイ言ってるんでしょ」
「いや俺は言ってないよ……言いたいだけ。いいたい願望。(笑)」

別にこんな心底どーーーでもいい会話が聞きたかったわけではないが、席に座って池波正太郎の小説を読んでいたら、前に立った2人が勝手に駄弁りはじめたものだ。世の人々の中には、こうしたときに、自分と関係ない会話を「雑音」としてシャットアウトして、本に没頭できる能力を持っている人もいるようだが、僕の場合はまったくいけない。隣で話が始まると、もうそれがそのまま耳に、脳に流れ込んでくるので、本の世界に集中できなくなってしまう。


「本当に、迷惑な…」なのである。

さて、今回の記事カテゴリは『変な日本語』シリーズである。このカテゴリでは、誤用の多い日本語だったり、変な使われ方をしている外来語だったりをとりあげ、「言葉は時代に連れて変わっていくものだ派」の人の神経を毎度逆なでしている、人気企画である。

今回とりあげるのはこの「ブイブイ言わしている」という表現。冒頭のサラリーマンは「ブイブイ言っている」と自動詞の形をとっているが、確かこの言葉は「言わしている」と他動詞の形をとる言葉だったかと思う。いや、「言わせる」ではなく「言わす」だとすると、関西系の表現のようでもある。

「はずである…」とか「ようでもある…」とあいまいな記憶に即して書いている。通常であれば、このシリーズでは「○○は誤用で、本来はかういふ言葉なのだ!」と大上段に決めつけるのが常だが、今回は趣を変えて、よくわからない言葉をよくわからないまま論じてみる。おそらく、「ブイブイ言わす 語源」など検索すれば、もっともらしい由来や語源や意味がたちどころに検索結果に並び、それをみて「ほうほう、また一つ賢くなった」などとひとりごちることができるのだろうが、それはしない。

だいたい、現代人はググりすぎる。何か思い出せないことやちょっとわからないことがあると、すぐにスマホを取り出して「OKグーグル。」スッスと検索して、ものの数秒で望む結果が得られる。

それはそれでたいそう便利なことではあるけど、ずっとそうしているとどんどん脳が怠惰になって、廃用性萎縮を起こして脳細胞が死滅してしまうことは必定なので、調べずに想像で書く。正確な語源や由来を知っている方は、どうぞ遠慮なくコメント欄で正解を開陳してください。

さて、前置きが長くなった。

この「ブイブイ言わす」という表現。

意味は、夜の街などで大きい顔をして、羽振りのいい様子、を言うような印象だがどうだろう。子供のころは、車の窓から両手ブイサインをするようなイメージで考えていたが、この「ブイ」というのが擬態語あるいは擬音語と考えると、車の排気音である、という仮説も成り立つから、子供のころの想像もあながち完全な間違いでもないかもしれない。

ジャガーなど派手なアメ車の排気音がブイブイうるさいことから、高級外車を乗り回して、夜の街に繰り出して羽振りよく金を使うような、そうした語源なのじゃないかと想像する。
今一つは、改造二輪車に乗って派手な髪形をした青少年が、ブインブインと夜の盛り場や幹線道路に繰り出して大きな顔をしているイメージ。同じ排気音でも若干意味合いが違う。

 


この記事は21分45秒で書きました。

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