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9月29日 (月)

■わーい、ちゆメモに取り上げられちゃったー。(※註:現時点ではトップから消えて過去ログに移動)

まあ、正直な話、ポータルに移行してからのちゆ12歳には、恐ろしい更新速度と凄まじいテキストで質と量の両方を圧倒的なレベルで維持していた往時の勢いは無いのだが、それでもVNIというジャンルを築き上げた元祖VNIに取り上げられたのは大変喜ばしいことであるのは間違い無いでしょう。往時のようなケタ違いの数量は無いとはいえ、相応の人数に情報が届いたことだろうし。

うむ、しぶとくTRPGネタをアピールし続けた甲斐があったというものだ。まあ、ちゆ12歳は以前も何度かTRPG絡みのネタを取り上げてたから、狙い通りと言えなくもないのだが、つい1段落前でちゆ12歳の勢いとかについて偉そうなことを抜かしている俺様の勢いとか更新速度の方が実にひどいことになっているわけで。そんなひどい状態のサイトが情報元になる=ひどい状態のサイトを閲覧していたという事実がはっきり言って計算外だし驚きだ。…いや、お前が驚いてどーすんだって感じですが。

更に踏み込んで、ミもフタもない分析結果を並べると、ネタ元として取り上げられたからといって、こんなしょっぱいサイトがずーっと巡回ルートに入れられ続けていたとかそんなことは全く無くて、「19日の日記で上げた日記系概況<2003年9月不完全版>からのリンクが解析に引っかかる→内容を読む→そこから情報入手→サイト更新」という流れだろうと思われるが、「あわよくばそういう流れになるといいなー」とか考えながらリンクしたり強引な註釈書き足したりしていたので、そこまで全部ひっくるめた上で、これは正しく俺様の狙い通りの展開だったのだ、わはははは! 俺様エライ! 俺様サイコウ!

問1:↑上記の文章で調子ぶっこいてビッグマウスを叩いてやがる勘違い俺様野郎に対する的確なツッコミを、10文字以上30文字以内にまとめよ。

……まあ、そんな小ネタの応酬はいいとして、こうしたことを機に、TRPGという、覚えなければいけないことが多かったりいろいろ面倒だったりで敷居が高いものの、そこを乗り越えれば面白いことをやり放題なゲームを、より多くの人に知ってもらったり、興味を持ってもらったり、あわよくばゲーマーになってもらったりとか、そういう風になってくれるといいなーとか、そんなようなことは割と真剣に考えていたりします。(←ちょっと前までは「TRPGはもう終わったジャンル」みたいなこと抜かしてたクセに、オンセにハマった途端に掌返しやがってこの野郎!)


■実は豊田村率いるFE軍団(ってほど大人数ではないが)の襲撃を立て続けに受けまして。本当だったらもっと早く更新していたはずが、気がついたら月曜日。ちゆメモに取り上げられてやったぜーってネタも、本当だったらトップページに載ってる間にリアルタイムで触れられていたはずだったが、まあしょうがないか。

で、TRPGとかオンセの話とか適当に詰めつつ麻雀打って、明け方帰っていったので眠りに就いたまではいいのだが、寝てる所を起こされて何が何やら判らないうちに、なぜかまた麻雀を打っていたという不思議な現象が。キラークイーン・バイツァダスト? ゴールドエクスペリエンス・レクイエム? 寝起きで頭が働いていないこともあって、同じ一日を繰り返しているのかと見紛うばかりのこの状況。もう何が何やら。

それはともかく、次の更新用に用意していたネタもあったのだが、ここまで来たら10月頭の更新に回して、10月分のファイルを作成するのに役立てた方がよさげなので、今回の更新はどうでもいい日記を書き殴って終わりにしよう。露骨な手抜きだなオイ。


■麻雀と言えば、最近…というか、もう結構前から調子が悪い。いや、より正確に言うと調子が噛み合わない。ミスらしいミスをしていないにも関わらず、いつの間にか負けているというパターンをずっと繰り返し続けている。そのクセ、ミスしてしまった局に限ってなぜかアガれてしまう展開が多発。まるで噛み合わない。

ミスして負けるんだったら、まだ反省したり改善したりもできるのだが、ミスしてないのに負けるってんじゃあどうしていいか判らん。調子が狂う。こういうのを、俗に言う「クスブリ」と言うのかな? 直前にクスブってた奴が身近に居るし、クスブリは伝染するというし…。でも、クスブってるってほどひどい目に遭ってるってわけでもないしなあ。うーん。

…とか考えてたタイミングで、出掛けようとして草履を履いて、歩きだそうと一歩踏み出した瞬間に草履の鼻緒がちぎれるし。その直後に、眼鏡の鼻を支えるパーツ……アレの固有名詞何ていうんだっけ? とにかく、鼻の所に当たってるあのパーツが取れるし。眼鏡無しじゃマトモに物が見えないからそのままムリヤリかけてたら、金具が直接鼻にあたってめり込んで痛いし。不幸の前兆みたいなイベントが立て続けに起きるってあたりに何か嫌~なものを感じる。

思考の方もどうも噛み合わないというか、行き詰まってしまった感じがするというか。例えば、ダブルクロスのキャラクターを実在人物を元ネタにしてデータ化してみるという、遊び半分コンボ構築などのルール学習目的半分の一発ネタで、とある人物を元ネタにしたキャラクターのコンボについて考えていたら、公表したらウケは取れそうなんだが、間違いなくネタ元の人間にブチ殺されるような危険球なネタばかり思いついてボツネタ送りだし。

かと思えば、「魁! UGN日本支部」というフレーズが突如浮かんで、「ワシがUGN日本支部長霧谷雄吾である!」とか名乗りを上げるソラリスピュアとは思えない肉体派なリヴァイアサンを筆頭に、宮下あきら画なオーヴァードどもが「なんじゃとぉ!? あ、あのエフェクトは…!?」「むう、あれは叛怒烈土岩図!」「し、知っておるのかこいのぼり!」とか何とか言いながら民名書房の解説を所々に挟みつつファルスハーツのエージェントどもとトーナメントバトルを繰り広げる絵図が浮かんで頭を抱えたり。駄目だこりゃ。

9月23日 (火)

■つまんないことになりそうなので、あんまりテキストサイト話題を引っ張りたくないのが本音ですが、九十九式くらいにはレスしとこう。話題の流れであんまり良くない取り上げ方しちゃったし。ものすごく久しぶりだし。

>無題はもうTRPGにしか興味がないのかと思ってたら

その時その瞬間に興味のあることしかしないのが無題流。元々TRPGサイトでもやろうと始めたサイトがテキストサイト化した流れから見ると、現状は、5年近くかけて一周してTRPGに戻ってきたというえらく遠回りなサイト運営だったりしますが、またテキスト系に面白そうなことがあれば、興味を抱いて何食わぬツラで戻ってくることでしょう。その際には、面白いサイトなりネタなりを教えて頂ければ幸い至極。

>しかし、こうして“アルヲ”の名前で出てきてしまうとなぁ。うーん。いいのかな。

それは私が勝手に後から編集で弄った部分です。元アルヲ氏(仮名)は現在別名で別サイトを運営しており、本人いわく「1日10hitくらいだからものすごく気楽に好き勝手やってます」という状態。そんなところの名前を出して、無粋なアクセス数を流し込むことに何の益があるというのでしょうか。そういう無粋なものは、ウチで引き受けて、塞き止めておけば良いだけのこと。…というわけで、元アルヲ氏(仮名)本人が自ら望んで昔の名前で出てきたわけではないと補足しておきますので、誤解無きように。

>しかし鼎談……というか単なる雑談のチャットログにこのタイトルはどうだろう。

全くもってその通りですな。自分で名付けておいて言うのも何ですが。んなこと言われたって他に思いつかなかったんだからしょうがねえだろッ!! (←逆切れ) …それはともかく、他にいい案あったら速攻変えるのでタイトル募集。公開しといてからタイトル募集ってどうなんだ。とりあえず、応急処置的に不完全な代物であることが一目で判るようにタイトルを暫定変更。

>もう一度ニセクロさんにちゃんと書いて欲しいな。

全くもって同感ですな。ただ、本人が語っているように、自分のサイトに上げても届けたいと思う人に届かないからやる気しないというのでは、ね。それでなくとも、やたら忙しいみたいだし。ですから、たまたま暇な時に会話して、うまいこと引っ張り出せた話を、こうして公開して還元するくらいがせいぜいってとこに落ち着くわけです。


■19日の日記が予想外に長くなったあおりで上げ損ねた話題を。メッセで好き勝手喋っていた時に、なぜか隆慶話になりまして。まあ、結論は短すぎる作家生活で早逝したのがつくづく惜しまれるというお定まりのところに行き着くわけなんですが、本当に惜しい。続きモノで未完となってしまった作品が多々あることもさることながら、「吉原御免状」「影武者徳川家康」で構築された設定を継承した江戸時代モノや幕末モノが読めなくなってしまったことが惜しい。

隆慶作品を読んでいれば、関ヶ原以降の家康が影武者で、しかも江戸時代の身分制で最下級の被差別層とされた道々の輩の出であることはご存知かと思われます。その設定を引き継いで描かれる徳川四百年の歴史って、めちゃめちゃ面白そうじゃありませんか? 特に注目すべきなのは、徳川家康(本物)の直系の血筋――即ち、将軍家の血筋が、江戸期に途絶えているという点。で、俗に御三家と呼ばれる分家から将軍を迎えている点。

「影武者」を読んでいれば判ると思いますが、この御三家と称される徳川家の分家の祖となる人物は、家康(本物)死後に生まれた家康(影武者)の子という設定になっている。より正確には、御三家のうち尾張徳川家の九男義直が家康最後の実子で、紀伊徳川家の十男頼宣と水戸徳川家の十一男頼房の2人が影武者世良田二郎三郎の実子。…で、江戸の徳川本家の血が絶えた時に、紀伊徳川家=二郎三郎の子孫から将軍が出ている。

隆慶史観に則るならば、以降の将軍は由緒正しき源氏の出の徳川将軍ではなく、そこらの名も知れぬ影武者の子孫! しかも、影武者の出自は、江戸時代の身分制で被差別階級とされた道々の輩の出! こんな事実が公になれば、将軍家の権威もへったくれもなくなりますわな。…で、そこに登場するのが「神君御免状」ですよ。家康(影武者)が吉原の総名主に与えた書面に刻まれた「我同胞」の3文字。家康(影武者だが表向きは本物ということになっている)の出自を示す証拠物にして、吉原が権力不入の地である為の切り札。この存在を巡って、史上稀に見る太平の世とされる徳川四百年の歴史の裏で、血みどろの陰謀劇と暗闘が繰り広げられるわけですよ。

ちなみに、恐らく小説中でも最重要人物となるであろう徳川本家を継いだ分家の将軍の名は、徳川吉宗。歴史に疎い人でも吉宗の名くらいは聞いたことがあるでしょう。なにせ彼は、かの有名な暴れん坊将軍ですから。奇才・隆慶一郎の筆致で描かれる暴れん坊将軍吉宗! これは読みたい! ものすごく読みたい! (いや、暴れん坊将軍は時代劇の創作設定なんですが)

で、「吉原御免状」の設定も同時に引き継ぐならば、吉原の総名主は松永誠一郎の子孫――即ち、後水尾天皇の末裔なわけですよ。当然物語の主要人物として活躍するわけですよ。そして、秀忠以来徳川家の刺客を務める柳生家の人とかもバンバン出てくるわけですよ。隆慶史観をベースにしちゃうと、幕末の暗闘史なんかも全く別の話になってくるんだろうなー、そういや最後の将軍慶喜も分家(水戸徳川家)の出身で、二郎三郎の子孫って設定になるんだよなー、とか妄想しだすとキリが無いというか、めっちゃ面白そうというか。

まあ、作者がとっくに死去しているので、それを手に取って読める日は永遠に来ないのですが。脳内妄想で終了ー、って話なんですが。返す返すも早逝が惜しまれる作家でした。そういう話をメッセでして盛り上がったなーという日記。

9月19日 (金)

日記系概況<2003年9月不完全版>

リンク先にもあるように、ニセクロたんからの依頼を受けて掲載したメッセの会話ログです。ま、興味があったらひとつ是非。

ここ数ヶ月TRPGに傾倒しまくって、テキスト系とか殆ど見てなくて、すっかり疎くなった私がこういう話を偉そうにしてるってのはかなり問題ありますが、まあ私の仕事は質問したりピントの外れた発言をしたりしてニセクロたんの話を引き出すことにあるので、私の発言は適当に読み飛ばして下さい。

文中ついでに宣伝しとこう。ニセクロたんとこの袁術テキスト、8月末に更新されてるので、三国志スキーな方は是非見るべし。今回の更新は孫策がメイン。「袁術なんかどうでもいい」って人でも、孫策なら興味あるかと思われるがいかがか? でもね、袁術も面白いんですよー。演義でもゲームでも漫画でもとにかくチンケな雑魚扱いされてる袁術だけど、実際は一時期天下取るのは袁紹か袁術かって感じに中原の勢力を二分してた強豪中の強豪だし、曹操劉備孫策といった三国志でお馴染みの超有名人の動向にもかなり影響を与えてます。何気に重要キャラなのだ。


■で、ログの末尾にもあるように、そうだ現役の人居るじゃんよし訊いてみようってな具合に突撃したはいいが、テキストサイトに全然疎くなってしまった自分では話が噛み合わず、なんか複数人のテキストサイト現役の人に囲まれて、可哀相な子を優しく宥めるような感じで教え諭される会話になっちまいました。まあ、ついでだから個人的な記録として、聞いた話なんかをメモっておこう。


テキコンについて

まず、最近の大きな動きとして例示されたテキストサイトコンテスト(略称:テキコン)について。えー、私の印象としては、「テキコンそのものは概ね成功と言っていいレベルの成果を収めた」「しかし、末端の自意識過剰で頭の悪い雑魚サイトどもがいろいろやらかして印象を悪くした」…という偏ったものなんですが、「それで大体間違ってない」とのこと。

なーんか、そういうネガティブ情報に限ってしっかり耳に入ってくる自分の情報網になんだかなーと思いつつも(例:「なんか名指しで因縁つけられてますよ?」「いや、そんな名前すら聞いたことない三流丸出しの塩サイトの話されてもよく判んないし」「バートール! バートール!」「いや、やりませんってば」みたいな会話があったりとか)、「ああ、こんないい加減な認識で間違ってなかったんだ」と安心(…していいのか?)

あとは、審査員にひでえ奴が多いって話を聞きましたな。なんか、「好き/嫌い」と「良い/悪い」の区別もできないようなのが審査員やってたりとか。それって批評とか審査とかする人が最低限身につけていなければならない一番基本的な考え方のはずなんですけど…。あとは、「辛口批評をする俺様」に酔っ払って何でもかんでも因縁つけて貶しまくるというパターン通りに頭の悪い審査員とかも居て大変だったとか。で、低質な審査員が原因で掲示板がすごいことになって更に大変とか。…でも、これはしょうがないことでしょう。

人が増えればその分だけ馬鹿が増えるのは、ネットでも昔から言われ続けてきた道理。2chだって夏休みや冬休みには厨房大繁殖で目も当てられない状態になるんです。参加サイトが80サイト以上でしたっけ? それだけ多くの人間が関わっていれば、頭の足りないのが何十人と混ざってたってちっとも不思議じゃあない。責めることではない…とまでは言いませんが、どうしても出てくるしょうがない部分でしょう。

むしろ、そのような悪条件にも関わらず、企画を空中分解させることなく最後までやり遂げたことこそが、積極的に評価されるべき事柄でしょう。外野の気楽な立場で文句言うのは簡単だけど、実際やるとなると死にますよ、こういうの。お前やれとか言われても絶対無理。だからテキコンは偉い。ものすごく偉い。テキコンについては、罪の部分をつつくよりも、功の部分を積極的に評価したいと思うのです……ってなんか偉そうだな。すいません。


※高校生系サイト

全くの初耳だったんですが、今のテキスト系には「高校生系」というくくりで分類できるほどの数の高校生サイトが存在し、ちょっとした一大勢力になっているとかいないとか。まあ、個人的には「ふーん。別にどうでもいいや」って感じなんですが。

…というのも、「高校生」という肩書きとセットで「すごい」と言われるサイトで、本当にすごかったサイトなんかひとつも見たこと無いからです。むしろひどいサイトが多いし。松田スポイルだったっけか。空気なんたらいうサイトの頃に、今後ひょっとしたら成長して化けるかもしれないサイトって触れ込みで紹介されて見てみたのが最初だったが、まあアレはすごい奴になったのは間違いなかったな。もう本当すごい。あそこまでストレートな吐き気と嫌悪感を覚える人格というのもそうは居ない。あの夜郎自大で自意識過剰で選民思想丸出しで自分を勝手に上位に置いて自分以外の人間をとことん見下して、一般化不可能な類のことを勝手に一般化して判ったつもりになってすっかりいい気分の、一体人はどうすればああまで増長し尊大になれるのかという率直な疑問を思わず喚起させられるような醜悪な人格と品性のクソガキ様と、そんなクソガキ様に適度な突っ込みを入れて教え諭すどころか、松田さん松田さんとか無責任に持ち上げて褒め称えて、可哀相なクソガキ様の人格をより一層歪めるのに手を貸した、クソガキ様に輪をかけて頭の悪い取り巻き連中について語り出すと、サイト閉鎖で吐き 出すタイミングを逃してしまったせいもあって、ご覧のように長くなってしまうのだが、それは今回の本題ではないので終了ー。

話を戻そう。まあ、とにかく高校生って肩書きが必要以上に強調されてすごいとか何とか評価されてるサイトに当たりは無い。(過去にものすごい文章を書いていた、その当時高校生だったサイトを知っていますが、その人は例外中の例外。別にサイトで高校生という肩書きをアピールして売りになんかしてなかったし、当時の界隈でも「高校生なのにすごい」みたいな評価は全くされてなかったし、それどころかオフラインで会う段になって初めて、「え? 高校生? まじ?」ってびびったくらいだし。こういうケースは本当に例外。そうそうあるものではない)

でも、高校生のサイトが全然すごくないばかりか、駄目だったりつまんなかったりするのって、ものすごく当たり前のことなんですよね。

サイト運営や文章に限らず、スポーツでも格闘技でも麻雀でもゲームでも、とにかくあらゆるジャンルに言えることなんですが、結局何が大事かっていうと“場数”なんですよね。先天的な才能とか素質とかセンスとかも大事なことには違いありませんが、大抵はある程度なら後天的な努力と技術と経験の蓄積で補えます。それに、経験を積まないと絶対に理解できないこともありますし。…まあ、本当に突き抜けた才能を持つ人なんかは経験の不足を天性の才能で強引に突破しちゃったりするし、また本気で超一流レベルを目指すとなると、努力や技術や経験といった研鑚を前提とした上で更に才能とかが求められるんですが、でも、そういう人はごく少数の例外でしょう。

で、高校生=年齢が若い人というのは、その“場数”が絶対的に不足している。だから、未熟だったりつまんなかったりしても、ある意味当たり前なんですよね。どんな人にだって“最初”はあったし、未熟な時期を経て今がある。だから、高校生という肩書きに過剰な期待を寄せたり、信仰に近い何かを勝手に抱いたりするのは、本来筋違いなんですよね。10代の若さで圧倒的経験を積んだ猛者とか、経験の差をものともしない能力の持ち主が、まあ居ないわけではないとは思いますが、やっぱりそれは例外ですし。そこらへんの普通の高校生にそんなハイレベルな要求をする方が無茶だ。

実際、私が定期的にチェックしてるサイトの中にも高校生が運営しているサイトはありますけど、今この瞬間がすごいから見ているとか評価してるってことは無いですね。(そのくらいの年代独特の視点とか感じ方みたいなのを、なるほどそうかと思って見ている部分はありますけど)

では、“今”ではなく何を見ているのかといったら、それは“先”です。“先”。そのサイト…というか、サイト管理人が成長した先の未来。「うん、このサイトはなかなかいい。このまま3年くらいサイト続けてくれたら、程良く熟成されて、いい感じになるかもなー」とか思いながら。…その反面、「このまま真っ直ぐ行ってくれればいいんだけど、このくらいの年頃って下手に踏み外すとひどいことになったりするからなー。松田とかの例もあるし…」とか、「3年もサイトなんか続けないよなー。そのくらいの年頃には他にもっと楽しいこといっぱいあるし、やらなきゃいけないこともいっぱいあるし」…と、「期待してはいるが、そうそう期待通りには行かないだろう」…と、突き放した見方をしてもいるのですが。

大体、「高校生」っていうのは地位身分肩書きの類であって、文章の良し悪し=本人の能力とは全く関係無いんですよね。物事の順序としては、「高校生だからすごい/ダメ」なのではなく、「すごい奴/ダメな奴の肩書きがたまたま高校生だった」というのが流れ的には正しい。…にも関わらず、「高校生」という肩書きだけがやたらと注目されるのは、何だかんだ言っても、やっぱりその人の個性とか能力とか作品とかではなく、地位身分肩書きで人を見る奴や、言葉が持つ安易なイメージや偏見にたやすく洗脳される奴が多いってことなんでしょう。

そこまで考えてふと、「高校生系」という言葉は絶対使うべきではないし、呼称として定着させるべきではないと思いました。

「高校生系」という言葉が一般化してしまうと、ただ単にその人の肩書きが「高校生」であるというだけで、「系」という言葉でひとくくりにされてしまって、偏見や色眼鏡で見られる状況ができてしまう。それは、読者にとって不幸なことだし、何よりも当の高校生のサイト管理人達にとって不幸なことだ。当の高校生からすれば、「高校生系」って単語でひとくくりにされたり、「高校生なのにすごい」みたいな微妙に見下した誉められ方されたりとか、「高校生だから駄目だ」「高校生のクセに」みたいな容赦の無い否定のされ方されるのって、かなり不愉快だと思うんですけど、どうでしょう? 自分が「罵倒系」とか「無題周辺」とか「プチ無題」とか、勝手に訳の判らん分類をされた時に感じた、何とも言えない気色悪さと似たような感じだと思ってるんですけど。

……あ。えーと、ここまで書いて思ったんですが。こうやって自分が日記で高校生高校生って繰り返すことの方がむしろ、高校生系というイヤな分類を定着させることに手を貸す行為ではないかと。…というか、高校生という肩書きに過ぎないものを必要以上に重視すべきではないと主張する自分こそが、言葉の持つイメージにとらわれているという矛盾? ………ダメだ。頭が混乱してきた。メタ議論とか苦手なんだ。この話題終了。

そういうわけで強引にまとめてオチに持っていくと、やはりどのジャンルでも、若くて新しい才能が次々と出てこないことには、先細りになって滅ぶのが必定。だから、若い人達がサイトを持つこと自体は諸手を挙げて歓迎すべきことだと思うのです。

できれば、新しくサイトを始めた若い人には、半年とか1年とかで簡単にサイトをやめないで、3年くらいは続けて欲しい。どんなことでも、ある程度真剣に向き合って3年も打ち込めば、そこそこの領域に辿り着けるものです。私なんぞが、侍以前からずーっとサイトをやってるってだけの理由でこの界隈で古参扱いで、そこそこデカいツラしてられるってことなんかがその証明です。テキストサイトなんてハッキリ言ってチョロいです。だからサイトを始めましょう! そして続けましょう!

それと、できれば過去ログは消さないで欲しい。それが例え、後になって読み返して恥辱のあまり切腹したくなるような代物だったとしても! それはあなたの成長過程を綴った大切な記録です。かく言う私も、ちょっとでも昔の文章読み返すと奇声を発しながら全身かきむしって憤死寸前になるので、自分の文章はなるべく読み返さないようにしていますが、それでも消さずに残しています。思わず消したくなるような文章だらけですが! …まあ、私の話はどうでもいいんですが、とにかくこれは、これからサイトを始める若い世代だけではなく、サイトを運営している全ての人間に向かって言いたい。過去ログは消すな! 例え閉鎖しても消すな! 残せ! いや、残して下さいお願いします。本当に。後から読み返そうとしたらもう二度と見れなくなっていたってことは、何回も経験ありますが、本当悲しいんで。


■…という具合に、日記系概況をきっかけに何ヶ月かぶりにこの界隈に戻ってきたと思ったら、すっかり浦島状態のクセに長文語りなんかしちゃったわけですが。(本当にすごい量になってしまった。うわ)

現役の人に訊いて回った限りでは、相変わらずこの界隈は「停滞」「閉塞」「拡散」といった単語が似合う状態で、特に面白いこともなさそうなので、またTRPGに没入する予定。もっとも、ニセクロたんが言う第三世代に属する全く新しいメガヒットサイトとか、新進気鋭の若き才能とかが出てきて、面白くなりそうな気配がしたら、また性懲りも無く戻ってきてテキストサイトとか見まくるつもりですが……って、随分ムシのいい考えだなァ、おい。

9月下旬に予定していたダブルクロスのオンセは、残念ながら10月に延期になってしまいましたが、良いセッションにすべく全力を尽くす所存。次で現役復帰3戦目。そろそろカンも戻ってくるはず。もちろん、リプレイ化してサイト上に還元する予定ですので、乞うご期待! 誰も期待してなくたってやるけど!

9月15日 (月)

■8月末にプレイした、「ブレイド・オブ・アルカナ2nd」オンラインセッションのログ編集作業がようやく終わり、リプレイ化できたので、一応更新報告を。

BoA2nd-1:「処刑都市」  注※ルールブック付属シナリオを一部改造して使用。一応ネタバレに注意。

前書きにも書いてあるように、かなりの悪条件でプレイされたセッションでしたが、何とかまとめることができて一安心といった感じです。主にマスター(=私)がグダグダなせいで、ハッキリ言ってあまり良いリプレイではありませんが、註釈書き足しまくって強引に「反面教師的に役立つリプレイ化」を狙ってみたので、何かの参考にでもなれば幸いです。

それにも増してしんどかったのが、リプレイの編集作業でしたけどね。誤字脱字の修正とか、発言順を見やすいように入れ替えたりとかならまだ楽にできる範囲なんですが、テキストファイル形式の生ログからHTMLファイル化する際に、見やすいようにフォント弄るのがめちゃめちゃダルかった。とても疲れた。あと、註釈つけたりとかも。

そんだけ苦労しても、テキスト系の大半は「TRPG? 何それ?」だから、内容の是非どうこう以前に、読まれもしないんだろうなーと思うと……いや、毎回お決まりの愚痴はもういいや。

まあ、愚痴ってはみたものの、今みたいにパソコンやインターネットなどといった文明の利器が存在しなかった時代のリプレイ=テープに会話を録音して、手入力で一から全部文字起こししていた時代のリプレイと比べれば、手間がかかるといっても相当楽になってるわけですし。リアルセッションと比べていろいろ不便な部分があるものの、「セッション記録を残しやすい」という点では、オンセマンセー! …って感じですね。(しょーもないダジャレはやめれ)


■それと、昨日は「上海退魔行」のオンセに参加してきました。担当したキャラクターは「退魔勅使/サムライ」で、上海新撰組壱番隊所属の人は良いけど冴えないオッサンのキャラクターをやってきました。

以前の日記で、「ブルーローズを超えた」「TRPG界のデスクリムゾン」「今世紀最大のトンデモTRPG」…とか抜かしておきながら(いや、別の場所からのコピペで自分の発言じゃないんですけど)、何ちゃっかりルールブック買って遊んでんだよ、と突っ込まれそうですが。

8月17日の日記で紹介したリプレイを読んだ方は判るかと思われますが、あれ読んだら「上海って面白い?」とか思っちゃいません? 日記では、リプレイが面白い理由を、ルールそのものではなく参加者の技量に求めていますが、それを差し引いても、「上海って面白そう」と思わせる部分が多々あるんですよ。

ここからはTRPG知識が無いと判りにくい話になりますが、例えば丁々発止の緊張感溢れる交渉ルールとか、カードの特殊効果を使った効果的なプレイとか、運気の使用によるダイスブーストとか……その辺については、ルールそのものが持つ魅力の部分だと思ったわけなんですよ。

で、例えば↑3段落前で挙げた世間の風評と、「面白そうだな」と自分が思った部分とが、どうにも噛み合わない、と。ならば、面白そうだと感じたことだし、百聞は一見に如かずと、ルールブック買ってきてキャラ作って、更には「オンセやりましょう」というありがたくも素晴らしい申し出をして頂いて、そして実際に遊んできたと、こういう訳でした。

それで、実際に遊んでみた感想としては、「難しい部分も多々あるが、面白いゲームだ」といった感じでした。あと、世間の評判が悪い理由も理解できました。それは、ルールそのものではなく、ルールブックの問題だということが。

どういうことかというと、例えばルールブックの日本語が不自由だったり、説明が不親切だったりして、ルールがやたらと理解しにくかったり、誤解しやすかったりする点。また、ルールブックの構成がちぐはぐな上に、索引がちっとも役に立たない為、必要なルールや項目を探すのが大変だったり、大事なルールを見落としやすかったりといった点などがネックとなって、悪評を受けたということですね。

コンピュータゲームに例えると、「ストーリーとかゲームシステムとかは充分以上に魅力的だが、説明書が不親切で読んでも遊び方が理解不能だったり、操作性が最悪だったりするゲーム」…という感じ。で、ユーザーの反応としては、最初の壁を乗り越えてゲームの魅力を味わえるところまで行ければ面白いのだが、大抵の人は理解不能な説明書や操作性の悪さにイラついてゲームを投げる……そんな感じでしょうか。

何やら誉めてんだか貶してんだか判らない文章ですが、自分で実際に遊んでみて、すごく面白かったのは事実です。(同時に、誰もアドバイスしてくれる人が居なくて、自分一人だったら、ルールを理解して使いこなすところまで行けたかどうか、かなり怪しかったのも事実ですが……)

確かに悪い部分もあるかもしれないが、魅力的な部分もいっぱいあるので、この面白さをみんなもっと知るべきだと、ここは敢えて主張させて頂きましょう。

今回のセッションも、そのうちリプレイとしてフィートバックできるといいなあと思っています(いや、リプレイ化するには、自分では知識不足で無理っぽいから、他人様任せなんですけどね)。その際には改めて、日記なり何なりで紹介しますので、どうぞお楽しみに! (…なーんて、言い切っちゃっていいのかなあ?)


「プルンギル -青の道-」   原作:江戸川啓視/作画:クォン・カヤ

5巻が売っていたので買ってきました。雑誌連載をリアルタイムで読んでいたので、すでに最終回までの展開は読んで知っていましたが、あからさまに打ち切りっぽいラストでしたな。

最後の方、急に展開が駆け足になっていて、リアルタイムでは良く判らない部分がありましたが、完結を機にもう一度1巻から読み返してみたら、ちゃんと理解できました。同時に、伏線の張り方とかも見事だと感じたり。

最後の方のはしょった展開は、単行本で書き足されているといいなーと思っていましたが、書き足しは特に無い模様。せめて一番最後の猪瀬さんとカンちゃんが空を見上げるシーンだけでも、見開きの大ゴマに直して欲しかった。タイトルが「青の道」で、最終話のタイトルが「青の道の彼方」。で、最後のコマが青空を見上げる2人……実に象徴的かつ印象的なラストなのに、1ページの3分の1のスペースとは。勿体無い。青空のスケール感が伝わるような、見開きの大ゴマで、ラストシーンを見たかった…。

それにしても、「プルンギル」は素晴らしい漫画だった。原作の人は、マスターキートンだっけ? 浦沢直樹の漫画の原作の人で、毎回ペンネームを変えてやっているとか、そんな話を聞きましたが、実に良いストーリーが書かれていた。絵の方もすごい。とにかく巧い。登場人物ひとりひとりに実に味がある絵がついているし、各場面の描写や演出も良かった。上質な映画を見ているような感じで。

単行本で完結を迎えたことですし、これは是非おすすめしたい。日韓両国を股にかけた連続猟奇殺人事件。その裏に隠された日韓両国だけでなく共産圏まで絡む国家的陰謀。事件を追う、キャリア出身の若きエリート姜青道と、警視庁のベテラン猪瀬警部補。ミステリとしても刑事ドラマとしても実に面白いこの良作、この機に一読してみてはいかがでしょうか……と言いたいんですけど、コレちっとも売ってないんですよねえ。

バンチコミックスは、蒼天の拳とかエンジェルハートとか、昔の名前だけでかろうじて面目を保っているようなしょーもない漫画は大量に平積みで置いてあるクセに、他の漫画は殆ど書店で見かけない。プルンギルの5巻も、棚に1冊だけ置いてあったのを買ってきたしなあ。今はまだ、完結して最後の単行本が出たばかりだからいいけど、時期が経ったら入手困難になりそうな予感。内容的にも入手難易度的にも、とっつきにくくて難しいところのある漫画ですが、読んで損は無いと思うので、機会がありましたら是非どうぞ。実写でドラマか映画にでもしても違和感無さそうだけど……内容からしてまず無理だな、うん。

元々、純粋に漫画を楽しむよりも、迷走する編集部のダメっぷりとか、“ある意味”面白い漫画(この種の漫画がやたらと充実している)を生温かく眺めたりして楽しむ、観察対象的な雑誌だったバンチは、プルンギルが完結したことでますますその傾向を強めた感じ。極論を述べると、もはや委員長に萌えるしかない雑誌と化しつつあるが、わー太も萌え路線を勘違いした編集のアホな横槍に作者が嫌になりつつあるのか(勘違い臭ただよう痛々しいアオリ文や、担当編集が「萌えて咲くのが花」とかいうゴミ漫画の担当と同一人物であることなどから勝手に妄想)、作画が手抜きの回があったり、何か全体的に描かされてるような感じがしていたりで、どうにもこうにも。遠藤まいは……個人的にはあまり好きなタイプではないものの、決して嫌いなキャラではないのだが、メインを張るキャラとしては厳しいだろう。最新号から開始された新展開での巻き返しに期待。

9月10日 (水)

■ここのところ、不定期更新のおすすめサイト紹介日記みたいになっていますが、どうでもいい文章垂れ流すよりかはよっぽど生産的なんで、アリでしょう。「ネットをブラブラしていてたまたま発見した所を更新ついでに紹介する」程度のものなので、義務とか負担とかは無いし。というわけで、本日も1件紹介。

「吼えろGガン」

「ガンダム+島本和彦」ネタスレ。適当にリンクを辿っていったら、たまたま発見。ネタの数々が妙にハマっていて、島本とガンダムの相性の良さを伺わせるが、「あしたのG(タイトルうろ覚え)」やGガンダムの存在を考えれば当然とも言えますか。


洋行帰りの自称癒し系ネットアイドルの人(あくまで自称←強調)と、以前の公約通り我々が知るおすすめの名店を案内して食べ歩いたのが先週の話。やはりアメリカのメシは不味いようで、日本食が出る店に行ってもホンモノとは似ても似つかない味だとか。リクエストやスケジュールを考慮した上で何件かチョイスして回りましたが、概ね好評だったようで何よりです。

途上の会話では、相変わらず危険度200%な爆弾発言の連打でしたが、個人的な会話、即ち私事に過ぎない話をサイトでバラまくほど品性の無い人間ではないつもりですし、それに仮にバラまこうものならそこに待ち受けるのは確実なる死。私はそんな迂遠な自殺を試みるほど人生に絶望してはおりません。……が、この界隈に所属する男性――即ち、私や私の知人をはじめとする者共に関する話で興味深いものがあったので、死を覚悟しつつひとつだけ取り上げてみる試み。

「テキストサイトの人は、虐め甲斐がありそうな人が多い」

極まりまくったS中のSとも言うべきエクストリームなS女性の視点からのこの意見は、なかなかに興味深く、面白いかな、と。まあ、一般的にオタク野郎ってのは、受け身で保守的で内向的な傾向にあり、属性的にはモロにM属性なわけでして。で、ネットやってサイトやって夢中になって飽きもせずに続けていられるような者は、大抵オタク、あるいはオタク的な要素や性向を大なり小なり持っているわけで(一応補足:あくまで一般論であり、全てがそうであるというわけではありません)。S女性から見てそそるM男子が多いというのは、言われて初めて気付きましたが、さもありなんという感じでしょうか。

その後、具体例としていくつもの固有名詞を挙げながら、具体的なプレイ内容についての言及もさんざんありましたが、名前を出してもシャレで済みそうな知り合いの方のみ例示するに留めましょう。「青○さん(小動物系)のピカを取り上げて、オロオロしてる所を眺めたい」「サ○イさンとかすごく虐め甲斐ありそう。踏みたい。泣かせたい」


■これからオンセとかガンガンやってTRPGサイトらしい活動をする上で、固定読者を1人でも増やそうという涙ぐましい努力(自分で言うな)として、ダブルクロスリプレイ「闇に降る雪」をレンタルしたりとかも。

真面目にプレイの参考にするには、非常に参考になる部分もあるにはあるが、絶対真似しちゃいけない部分も多いという危険な代物ながら、読み物としての面白さは随一なこの一品。シロウト向けのTRPG布教用読み物としても機能することが、試しにレンタルしてみて実証できたかな?

…というわけで、成果があったことに味をしめて、サイトでもTRPG広報活動開始。無駄だと薄々判っていても! えー、「TRPG? 何それ?」「でも興味が無いこともない」…という方は、富士見ドラゴンブック刊「ダブルクロス・リプレイ 闇に降る雪」を、この際立ち読みでもいいので一読してみることをおすすめします。多分、ライトノベルの文庫が並んでいる棚の隅の方に灰色の背表紙の一角があるはず。結構売れたらしく、増刷かかったそうなので、多分置いてあるんじゃないかなーと。秋には2巻が出るらしいです。


■あとは、公にできる範囲で印象的だった話としては、アメリカのオタクの話でしょうか。…まあ、その辺の話はここ1年分の日記の過去ログにたっぷり載っているので、そちらをご覧下さいということで。(危険球を投げた後で、今更のようにサイトの宣伝をしてフォローを試みるあたり、我ながら腰の引けた姿勢丸出しで、実にセコい)

それと、1年前に、滞米時のヒマ潰し用のおすすめ書籍をということで、馬鹿の一ツ覚えのように隆慶プッシュしたら、本人は元より向こうの人間にも好評だったというのが予想外でした。ちなみに誠一郎萌えだそうです。

…で、終わり際に歴史萌えトークに花が咲いた勢いで、浅田次郎「壬生義士伝」をお買い上げ頂いたり。「壬生義士伝」の沖田、それと斎藤は超萌えます。リアリティ溢れるキチガイぶりが最高。実に説得力がある。買って損は無いと自信を持っておすすめできる一品です。沖田萌えの方にも気に入って頂けるかと。…多分。


■怒りのあまり、思わず手にしていた携帯電話を反射的に叩き付けたはいいが、見事にブッ壊れた。一時の衝動を制御できず、反射的に破壊行動に出る辺り精神的に未熟そのものというか、むしろまだそんな脂っこい部分が残っていたのかという驚きが新鮮だったりとか、いや人が持って生まれた本性なんてそうそう変わるものでもないから当然というか、そんな感慨はどうでもいいんですが、現実にブッ壊れてしまった電話を何とかしないといろいろ不自由するわけで。

で、持ってったら、保証期間が過ぎている為、修理すると実費で1万とか余裕で吹っ飛ぶので、機種変更した方がマシとの無情なお告げが。なるべく金のかからない方法で何とかして下さいとぶっちゃけて、なんかフォーマとかいうのに変更になりました。何でも、このフォーマとやらを新しく普及させたがっているらしくて、今なら割引きやサービスがいっぱいついてお値打ちだと言われて。まんまと乗せられたような気もするが、修理に出して1万オーバーコースより安くて済んだのは事実なので、まあいいか。なんか、カメラついてたりテレビ電話ができたりメールが云々とか説明されて、いっぱい機能がついてるらしいんですけど、多分それらの機能は一生使われることはないと思います。理由:面倒くさいから。電話に電話以上の機能を求めてはおらんのです。メールすら使ったことがありません。完全に宝の持ち腐れです。

TRPG復帰の為にルールブック買いまくって金無いのに、予想外のこの出費は、自業自得とはいえ痛い。正直痛い。前の機種の操作にもようやく慣れたというのに、また操作やら設定やらを覚え直してやり直すのがだるい。かなりだるい。適当にやたら分厚いマニュアル見ながら弄っていたら「通信速度64K」の文字を発見。使用6年を迎えたウチのPCによる接続環境電話回線使用で33.6Kより早い。倍早い。携帯電話の分際で。おのれ。


■「配慮ができない奴」というのにもニ通りあると思った。

ひとつは、「周囲に対して配慮する」という概念そのものが脳内に無い奴。もうひとつは、周囲を気遣う気持ちはあるし、その為に努力するし行動もするのだが、「気遣い」のやり方とか技術とかが絶望的にヘタクソで、結果的に配慮が足りない行動をしてしまう、というパターン。

で、自分の場合は前者→後者の流れを辿っている。概念そのものが無くてさんざん失敗しまくり、それじゃマズいと遅まきながら気付いて心機一転。ではその後改善されたのかといえば、過程はともかく結果的には大差無し。自分では最大限に配慮した行動を取ったつもりが、振り返ってみると大失敗もいいとこでしたというパターンを、一体これまでの人生で何回演じてきたのだろうか。数え切れないほど繰り返してきたのに、それでも繰り返し続けるあたり、進歩が無いというか何というか。ここまでくると、これはもうある種の才能だ。

気遣いができなくて失敗していた人間が、気遣いをせねばならないと努力してはみたものの、それでもやっぱり上手くいかない場合は、一体どうすればいいのか。真面目に教えて欲しい。「努力不足。もっと努力しろ」みたいな正論を吐かれそうだが、そんな話はさんざん既出で、いい加減努力不足とかそういうレベルの話で片付けるのには無理があるから、今更ながらのタイミングで口にしているわけで。現実に全く即していない役立たずの正論ではなく、もっとこう実効性のある回答は無いものかと模索中。やってもやらなくてもどっちでも駄目だった場合に取るべき第三の選択肢とは如何に。

…って、ネトアの人の話題と同時にンなこと書いたら、「何かあったんだけど直接には書けないから遠回しに匂わせてる」っぽいじゃあないか。まずいまずい。あー、これはたまたま最近の話題を1日分の日記として並べていっただけであり、個々の話題同士には何の因果関係も……って、逆にこういう補足説明を入れた方が何かを隠してるっぽくてわざとらしいとも取れるな。……参ったなこりゃ。(ちなみに携帯電話叩き壊した話とも無関係)

…という具合に、奇しくも話題にした直後に、「周囲に配慮する気持ち自体はあるものの、気遣いが絶望的にヘタクソで、気を遣えば遣うほど泥沼」の実例を披露してしまったわけだが。あーあ。

更に言うならば、この種の自分語りというか、嘔吐・排泄に近い文章はいい加減やめたはずだったのに、垂れ流したい気分に逆えずに垂れ流してしまっている辺りがトドメ。最初はカタく行ったつもりでも、時が経つと我慢がきかなくなってくるあたり、未熟もいいとこですな。


■ついでだ。そして勢いだ。もうひとつだけ自分語りしてみるぜ。

ここしばらくの間、おすすめサイト紹介日記みたいな更新が続いているのは冒頭で述べた通りだが、おすすめサイトにも二種類あると思った。

ひとつは、サイトとかで紹介しまくって広く万人に知らしめたいおすすめサイト。もうひとつは、他人に紹介とか一切しないで自分の中だけに留めて、こっそり閲覧し続けたいサイト。

前者は、難しいことは特に何も無いので説明省略。そういうサイトはガンガン紹介しまくればいいのだ。そこのサイトと縁も所縁も無く、やりとりをしたことなど一度も無かろうと関係無い。「リンクとは本来自由であるべきものだ!」といういい加減古臭い、しかも日本ローカルな思想の元にリンクしまくればいい。実際、ここ数ヶ月の日記でやっているように、そういうサイトの情報は惜しみなく放出している。(どのサイトも個人的に厳選したおすすめサイトなので、まだ見ていない方は是非見てみて下さい)

後者は……様々なケースが想定されるので一概には言えないのだが、今回の例示の場合だと、下手に紹介とかして万人に知られてしまうと、駄目になってしまいそうなサイトとなる。

えーと、判りやすくぶっちゃけると、この界隈始まって以来、常に話題や論争の種になっているアクセス数ってヤツ? アレが増えると、サイトやサイトを取り巻く環境が、良くも悪くも変化する。それが良い変化になるか悪い変化になるかは、実際にそうなってみるまで判らないが、何らかの変化が起きることだけはこれ以上無いってくらいに確実だ。

…でだ。迂闊に紹介しまくって人増やして、そのサイトが悪い方向に変化してしまったらどうなるか。…勘違いしてもらっては困るから言っておくが、これは安っぽい善悪論や道徳観念の問題ではない。もっと単純な話だ。悪く変化して何が困るかと言ったら……、そりゃ俺が困るンだよ。せっかく見つけたオモシロサイトが、つまらなくなったり、あるいは閉鎖してしまったら……全くもっていい迷惑だ。閲覧者である自分にとっても、何より巻き込まれた形のサイト管理人にしても。

…で、幸福とは等しく分け与えられるものではないのだ、とか何とか嘯いて、誰にも教えないでこっそり閲覧しているサイトがいくつもあったりするわけだ。たまたまそこの管理人さんと知り合う機会があって、やりとりをしたり、ちょっとした知り合いになったりすることもあるが、日記とかで文中リンクかましてありがちな馴れ合い行為を演じることはない。

昔はこんな使い分けなんかしてなかったが、侍魂登場後のアクセスバブルの波に揉まれて(これもとうに過去の話か。つくづくネットの時間経過は早い)、必要以上の数字を抱えてしまった経験がそうしたことを学習させた……のだろう。多分。今も、放置とかあれこれで意図的に減らそうと試みたものの、まだそこそこの数字を抱えているので、まだまだ使い分けをせざるを得ない感じ。

そんなことを考えつつ、「1日50ヒットとかだったら、好き勝手できていいんだろうなー」とか言ってみたりするわけなんだが、これが例えば前者のおすすめサイトを紹介する時なんかには一変して、「一時期みたいに1日1万ヒットとかあったら、もっと界隈全域レベルにこのサイト広めて、人流して、一気に活性化できるのになー」…などとムシのいいことを考えたりするから、人という生き物はつくづく身勝手で、愚かだ。


■複数日にかけて延々書き殴って、えらく長い1日分の日記を上げることも繰り返しになりつつあるが、それでも今日のはちとやり過ぎだと思った。量よりも内容的に。例えば、冒頭でどうでもいい文章垂れ流し日記を否定しておいて、直後にそれをやってしまっているあたりとか。

9月3日 (水)

■8月30・31日の土日に遡る話ですが、さんざん既出のように、オンラインセッションのマスターを務めて参りました。

参加者全員がTRPGの現役を離れて久しくブランクたっぷりな上にオンセが初めてで、その上マスターはブレカナ2nd初プレイだわ(1stは数回プレイヤー経験アリ)、元々マスターとしての技量・経験ともに不足してるわ、オンセでマスターやるのが初めてだわと、かなり厳しい条件だらけの中、何とか無難な時間でエンディングまで持っていけて一安心といったところです。

とはいえ、プレイ中のルールミスとか判定処理の間違いとかヤバい点が大量にあるセッションとなってしまい、要反省である点は否めないところ。普通なら編集でざっくり削ってしまうルールミス等でモタついている辺りを敢えてそのまま掲載することで、反面教師的な意味合いで有用なリプレイになりそうなので、適当に註釈や編集を加えつつコンテンツとして掲載できる形に持って行こうかと考えています。いい加減TRPGサイトらしいコンテンツのひとつも載せとかないと、という気もしますし。何とかがんばってみましょう。

オンセの反動と、そっちにかまけてサボっていた分の反動とで、今ちょっといっぱいいっぱいの状態になってしまったんで(思いっきり自業自得)、更新は遅れそうですが、9月にもオンセを複数回予定しているので、TRPG方面での充実を図る気でいるのは間違いないところです。ニーズなんか無くたってガンガンやるぜ。


「董卓あんどリョ布について」「三国プロレス志 ~董卓あんどリョ布について~」

過去何度か取り上げたことにあるネタスレですが、晋の統一による三国時代の終焉で完結を迎えたので、再度取り上げてみる試み。後者は有志の手による保存サイト。おかげさまで、dat落ちして見れなくなっても大丈夫です。過去にアップされたイラストも再掲してあるので、そちらも是非。

このような良質なスレが2年近くにも渡って続き、無事完結を迎えたというのは、2chでも珍しいことではないかと思います。厨房の大量流入で良スレがクソスレに堕する様を幾度も目撃させられてはゲンナリさせられた経験が数限りない身としては、珍事にして慶事として快哉を叫びたい気分です(いや、自分が何かをしたわけじゃないんだけど)。正史演義を問わず広範な三国志知識に加え、プロレスにまで造詣が深く、それらを見事なアレンジでネタにしてスレッドの流れを作り上げた凄腕の職人の存在もさることながら、隔離板の過疎スレであること、また扱うネタが濃すぎて厨房が割り込む余地が無かったというのも勝因ではないかと分析します。

まあ、そんな理屈はどうでもいいんです。せっかく完結を迎えたことですし、この機にもう一度頭から通して読み直してみましょう。面白い上に、何気にためになったりもします。おすすめ。

唯一気になる点は、終了記念SSが容量オーバーで中途で止まっている点。どう見ても途中だし、これ。うーむ、気になる…。


「SS」  東本昌平

豊田村が置いていった走り屋漫画。走りというよりもオヤジポエムが主題の湾岸は別格として、頭文字Dとかオーバーレブとかクソみたいな漫画がヒットして銭儲けしてる現状に、「走り屋漫画に良作無し」と思っていたら、こんな所に良作が転がっていたというオチ。

学生時代にラリーで世界に行きかけて、挫折して、所帯を持って、工場閉鎖とかリストラとか不況の暗いニュースが飛び交う中、整備工として妻子を養いつつ働く“ダイブツ”というアダ名の中年が主人公……と、設定の段階で生臭いというかリアリティに満ち溢れ過ぎているというか。そんな中年が、かつてラリーに挑んだ愛車を駆って峠を走ったり、昔の相棒にして現在は出世して自動車評論家になった中年が出てきたり、峠の若い連中とかも話に絡んできたりして、車や走りを題材に人間ドラマを展開。大雑把に言うとそんな漫画です。

地に足のついた設定もさることながら、味があって上手い絵もあいまって、キャラが実にリアリティに満ちている。「いかにもそこら辺に普通に居そう」な感じというか。例えば、同僚のパンチパーマにヒゲの中年なんかいかにもそこら辺に居そうで、ツラを見ただけで辿ってきた人生まで推測できそうな感じというか。味のあるアダ名(実際にそんなアダ名をつけられそうなアダ名)も相乗効果を発揮。主人公の“ダイブツ”は大仏みたいなツラとか体型だからだし、若い走り屋の“カブキ”は睫毛が濃くて歌舞伎役者みたいなクドいツラをしてて本当にカブキというアダ名が似合うし、カブキの連れのいかにもヲタな長髪メガネデブのアダ名は“アンキモ”と、直球さ加減がいかにも周囲で勝手に名付けられて呼ばれているアダ名風。

絵柄というか人物の描き込みがどことなく「軍鶏」のたなか亜季夫(漢字これで合ってたっけかな?)に似ていて、時々「軍鶏」の格闘場面を連想して吹き出しそうになるのが難点だ。歯科助手の女走り屋の“ギラ子”なんか、クスリのやり過ぎで頭おかしくなってそうなツラだ。

「軍鶏」と言えば、途中まではいい感じに面白かったのに、あそこまで判りやすく駄目になった漫画ってのも珍しいなと。環境に恵まれず、体格にも劣る男が、肉体の力こそが全てな体重無差別打撃系格闘技でどう勝つのかみたいなテーマで、卑怯汚い何でもアリなリアル格闘路線だから良かったのに、いきなり中国行って“気”とか言い出してオカルト入られてもなー。興醒めっていうかー。面白いつまらない以前に、結局何がやりたかったのか訳が判らない。中国辺りの展開を作者の身体を張った一発ギャグだと解釈して笑い読みして以降、一気に興味が失せて全く読んでいないのだが、何か新キャラが出たりしてますます訳の判らない展開になっていると聞いた。個人的には、まだ続いていたことの方が驚きだった。そしたらモーニングで訳の判らない連載が始まってるし。「軍鶏」の作者、壊れちゃったんでしょうか?






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