サッチモ

●今日飲んだカクテルは、キッス・オブ・ファイヤーという。
 もちろんこのカクテルは、50年代のヒット曲「Kiss Of Fire」(ルイ・アームストロング)が元ネタ。それにインスパイアされて作られたカクテルである。1953年『第5回オール・ジャパン・ドリンクス・コンクール』で優勝を飾って一躍有名になった。そう、これは日本人が作ったスタンダードカクテルなのである。
 日本人は、創作カクテルの分野で意外と強い。その要因としては、几帳面さや応用力などがあげられるだろうが、詳しい考察はまたの機会に譲る。

●さて、このキッス・オブ・ファイヤーは、ウォッカとスロージンとコアントローを1:1:1の割合で配合してある。ウォッカのアルコール、スロージンの酸味、コアントローの甘味が渾然一体となって、美しい色と味と香りを作り出すことに成功している。 カクテルには、こうして3つの材料を混ぜ合わせたものが結構多い。一種類の酒では『カクテル』として成立しないが、かといってゴチャゴチャ混ぜすぎても良いものは生まれないという事だろう。

●「良い文章」というのも、多分この辺がポイントで、ゴチャゴチャ詰め込みすぎない、1つの文章に3テーマくらいが標準的ベストバランスなのかもしれない。(短文系は、マティーニとかそんな感じで。)
 もしくは3段落くらい。いわゆる、「起承転結」だ。…あれ?
 3段落だと、起承転。で終わってしまう。つまりはこんな文章のことですね!(投げっぱなし)
キッスオブファイヤー
2002年 4月21日(日)
(序破急というのもある
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