ポジション呪縛

 建造物が風雨に晒されてだんだんと老朽化していくのと同じように、ウェブサイトもマンネリや惰性や飽きによって色褪せていく。そこでこまめな補修工事や増築改築が必要になってくるわけだが、築20年にもなると、そろそろ建替えの必要性が出てくるのだろう。(ネットはドッグイヤーなので2年)

 最近相次いだ長期サイトの閉鎖を考える際、「循環」とともに、ポジション呪縛も見過ごせない要因だ。これは個人的な意見だが、テキストサイトはポジションを規定されてしまうと駄目になると思う。「あのサイトはああいうサイト」「この人はこういう日記」「そこは○○系」
 こうなると、そのサイトはそこで終わり始めるのだ。あるポジションが設定された時点で、サイトはその瞬間から遺物になり、あとはゆっくりと緩慢な死を迎えるだけである。この現象は、実際に閉鎖するとしないとに関わらず、いやそれどころか、更新するかしないかさえも関係ない。
 侍魂を見よ。ドリフトウッドを見よ。プチ日記を、ろじぱらを、ちゆ12歳を見よ。どこもかしこも既に化石じゃないか!死にスナは死んだ!

 サッカー界でも、チームや得意ポジションの枠に縛られずに動き続ける選手達がいる。昨今のいわゆるヨーロッパ組の活躍は、サッカーファンならずとも知っている事と思う。
 彼らのように「ポジショニングの呪縛」から自由なサイトだけが、淘汰されずに生き延びて繁栄していく。ポジションの座り心地の良さにあぐらをかいてしまったサイトから、朽ち果てて閉鎖へと向かう。

事実、ヒデ(パルマ)は今、blogに興味津々だそうだぞ!みんな!
2002.12.28 (土)
BACK