でっかく使って小さく貯める

2004年5月30日 日曜日

 近所の電気量販店が閉店セール(本当に閉店するセール)で、全品2~5割引と聞いたので、買い物をしにいった。とは言うものの、このセールは木曜日からやっているらしいので、めぼしいものはすでになくなっているかもしれない。

 ちなみに今僕が一番欲しいのは、Let’s Note R3なんだけど、今月発売の最新型ノートPCなんて、閉店する店が入荷しているわけがないので除外。次に欲しいのはDVDレコーダー。僕のPCはTVキャプチャーとDVDドライブでテレパソ化してあるのだけど、2倍速ドライブなのでいかんせん時間がかかりすぎる。スペックを見ると、DVDレコーダーは僕のPCで2時間かかる作業を、わずか5分足らずでやってのけるらしい。ザクとガンダム以上の性能差だ。専用機はやっぱ強いのである。東芝かPanasonicか、芝かパナかで悩み続けたが、悩んでても買えないのでこれを機に買ってしまうことにする。今月の給料を握り締め、一路電気屋へ。

 この電気屋の駐車場が満員になっているところを見るのは初めてだった。周囲の競合店やネット販売に押され、値段の面で太刀打ちできなくなっていたこの電気屋は、最近ではすっかり閑古鳥が鳴いていたのだ。閉店間際だけ満員というところに一抹の寂しさを覚えつつ、売り場をのぞいてみると、もっと寂しい気持ちになった。客は沢山いるのに、棚はすでにスカスカだった。

 購入を検討していたレコーダーはほとんどなく、わずかにディーガの160GBだけ残っていた。あー、どうすっかなぁーと考えていると、通る人通る人、なぜかその前で足を止めてなんやかんや指さしたり、店員を呼んで何事か聞いてたりして、今にも買われそうだ。どうやら現品限りらしいので、早い者勝ち状態である。離れた場所からずっとやきもきしつつ念を送っていたら(買うな~買うな~どっかいけ~)、やっと人がいなくなったので、掴み取るようにして商品ゲット。俺の勝ちだ!

(だがもしあれが電気屋の雇った巧妙なサクラだったとしたら、僕の完敗である。)

 全品が2割以上引きなので、ここぞとばかりに一般的な物(電源コード、電池、蛍光灯等の消耗品)も買いまくり、気付いたらとっくに10万を超えていた。くたびれた。金を使うのは気持ちいいんだけど一番疲れる。

 人間の体は、物を摂取する快感よりも放出する快感のほうが本質的で強いといわれている。多分買い物の快感というのもこれに似て、1ヶ月コツコツ貯めた分を1日でぱーっと放出してしまうところに、本能に根ざした快感とカタルシスがあるのだろう。構築と破壊、戦争の快楽にも似ているかもしれない。ただ、買い物がストレス解消になるという話も聞くけど、ちょっとそこまでは考えられない。僕にとって買い物の消耗は刺激が強すぎる。(精神的にも経済的にも)—–

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