一撃 ~極真VSK-1全面対抗戦~

2004年5月31日 月曜日

 あのボブサップからダウンを奪った男、宮本です。こんばんは。さて昨日の深夜に放映されたK-1についてですが……。恐らくこの“極真vsK-1”というコンセプトは、ボンヤスキーvsフィリオ戦を組むための、もしくは組んでからの後付け設定なのが見え見えの、まったく内実の伴わない看板だった。

 K-1代表というからには、最新王者ボンヤスキーをはじめとして、バンナが、セフォーが、ホーストが参戦し、フィリオや数見や野地やギャリーオニールなどを迎え撃つのか! これは凄い大会だ! と思いきや、試合前に、客席を映したカメラに拍子抜け。そこには最前席で楽しそうに談笑するバンナ、セフォー、アーツらの姿が……。「ご覧のようにK-1のトップファイターもリングサイドに駆けつけています」

 いや、駆けつけるところ違うから! お前らが出ないで誰が出るの!?

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↓出た人

ハンス・ナイマン

ビッグファム

ピーター・マイストロビッチ

マーブリック

セス・ペトルゼリ

アリスター・オーフレイム

 誰だお前ら。

 K-1じゃない……。ちっともK-1じゃないよ! これだったら、極真側で出てるフェイトーザの方がK-1ファイターだよ。なんかこの試合がK-1デビュー戦の奴もいたりして、もうめちゃくちゃ。試合内容もグダグダ。セス・ペトルゼリ(サップと戦って右腕が痛くなった選手)が、「あのサップからダウンを奪った男」とかいう格好悪いキャッチコピーで宣伝されていて、試合中もアナウンサーが「あのサップからダウンを奪った」というのを8回も言っていたのは面白かった。サップ株は既に暴落して紙くず同然なので、「“あの”サップからダウンを奪った」と言った場合の「あの」は完全に意味が裏返ってしまっている。

 K-1(?)サイドと打って変わって、極真側にはトップファイターが集められていて、こりゃ全勝すんの当たり前じゃん、という感じだった。しかし一際異彩を放っていたのは、第一試合の“ハンス・ナイマンvs田中健太郎”。顔面攻撃ナシの極真ルールでやってんのに、このオランダ人のオッサンは、開始直後に田中がスリップしたところでいきなり顔面を殴りつけ、その後も組み合うたびに顔面パンチを容赦なく繰り出し、とうとう田中は大流血、ナイマンは反即負けとなった。場内騒然。というか反則負けになるの遅すぎ。最初のサップより非道い暴走ぶりだった。

 誰かルール説明したのか? と疑問に思っていたが、考えてみれば40過ぎのオッサンが、極真のトップと極真ルールでなんてハナから無理な話で、誤用の確信犯的に暴走したんだろうな。

 メインのボンヤスキーvsフィリオも、長期戦でフィリオがなんとか粘り勝ちしたような試合だった。最後はフィリオのアッパーが入ってスタンディングKOを取られたが、K-1デビュー期、空手家だった頃のフィリオだったらあれできちんとKOしていただろう。

 さて、最早サップとのコントくらいしかやることがない負けボノこと曙太郎さんなんですが、またノコノコと解説席に来てました。藤田にあんな非道い負け方をして傷心のサップは帰国して消息不明らしいので、曙はもうこれから解説者としてやっていくしかないのかな。しかし人間的にも試合的にもつまらない曙は、解説者としても本当につまらない。というかいてもいなくても変わらん。

ボンヤスキーvsフィリオの試合前に

アナ「曙さん、この試合どうなりますでしょうか?」

曙「わかんないッスね」

 なんで解説席にいるんだお前は。

そして試合後に。

アナ「曙さん、勝敗を分けたものは、一体なんだったのでしょうか。」

曙「最後のアッパーですね。」

 そこは小学生でもわかるよ! 決まり手を聞いてるんじゃないんだから。—–


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