ハリウッドの格闘映画の歴史をまとめてみた

2011年6月9日 木曜日

気になって調べてみたら、映画史をあつかったサイトや本はたくさんあれど、格闘映画の歴史について言及した資料というものが見あたりませんでした。
じゃあ自分で書いてみようってことで、ごく大ざっぱにハリウッドの格闘映画の歴史をまとめてみました。

1960年代以前

格闘シーンは、あくまで映画の中でのワンシーンであり、銃や車を使ったシーンのおまけとして扱われていた時代。スタイルは強いて言えばボクシングベースか。

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1970年代

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それまで細々と香港で作られていた格闘映画だったが、『燃えよドラゴン』の世界的ヒットにより、ハリウッド映画の中でも格闘シーンの占める比重が高まる。
ただしあれはあくまでも「ブルースリーによるJKD武術」であり、スタイルとして他の俳優が取り入れられるものではなかった。
その後のジャッキーチェンのハリウッド進出などの先鞭となったのは事実。

1980年代

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キックボクシング、空手ベースのアメリカン・マーシャルアーツが全盛の時代。
ベスト・キッド』、『ライオンハート 』(1990年 ジャン・クロード・ヴァンダム)など。
あとはチャック・ノリス(空手)やスティーブン・セガール(合気道)ら。
『リーサル・ウェポン』の第1作は、グレイシー一家の一人が監修し、関節技を多く取り入れていた。

1990年代

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香港のスタッフがハリウッドで活躍するようになり、格闘アクションの組み立て方が空手ベースからカンフー、ワイヤーアクションが主流になる。
マトリックス』、『スターウォーズ EP1』(ダース・モールが完全にカンフーアクション)など。

2000年代

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コンパクトかつスピーディーな動きが特徴のフィリピン武術、カリがブームになる。カリは、かつてブルース・リーが興した総合流派JKD(ジークンドー)でも取り入れられていたことから、またハリウッド格闘映画史の原点に回帰した、と言えなくもない。(かつてはブルースリーが起こしたイノベーション、属人的に行なっていたタイプのアクションに、ようやく他の映画人達も追いついた、という)
ボーン・アイデンティティ』、『SP』など。(『ボーン・アイデンティティ』は忍者映画だった | 九十九式
スピーディーな動きと言えば、『リベリオン』の架空格闘術「ガン=カタ」にも触れておくべきだろう。主流にはならなかったものの、銃を持った人間同士の近接格闘シーケンスに影響を与えた。

2010年代

引き続き、カリが主流。空手系の巻き返しはなるか?


以上のような感じですが、完全に僕の主観で述べてます。映画に詳しい方、何か足りないところや間違いがあったら、どんどんつっこんでください。

 


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コメント / トラックバック 2 件

  1. Dersu Says:

    リーサルウエポン:ブラジリアン柔術

  2. machida77 Says:

    とにかく言及している映画と俳優が少なすぎ。

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