成人式のプライド
もはや「暴れる新成人」てのは風物詩ですね。そろそろ俳諧の季語にでもなるんじゃないでしょうか。
そして、例年こういったニュースと併せて、道徳の荒廃や教育の失敗を嘆くのがお約束の流れとなっていますが、もういいんじゃないですかね。あれはあれで。毎年のように問題が指摘されているのに、改善されたためしがない。
今年も各自治体が対策を練ったようですが、どれも功を奏していないようです。その対策というのも、
・ディズニーのチケットが当たる抽選会を開く
・中学3年時の担任を招待する
・申し込み制にする
といったその場しのぎで媚びた内容。うーん。もう一工夫欲しいところ。というかもう、そこまで苦労するなら、いっそやらないのが一番だと思います。
それでも何とか開催したい、という自治体に授ける秘策。
逆に、思う存分やらせてあげればいいんですよ。どうせ彼らは、酒を飲んだり遊んだり暴れたりすることしか考えてないのに、無理に押さえつけようとするから暴発するんです。
その名も、“成人式 男祭りプロジェクト”。
成人式に、最近盛り上がりを見せているK−1やPrideなどの格闘技大会の流れを取り入れるというものです。
壇上には腕自慢が1人ずつ上がって、オープンフィンガーグローブで総合ルールのトーナメントを行います。勝てば市長から祝いの酒がふるまわれます。さらに優勝者には表彰状と金一封が送られます。
審判員は地元警察の柔道有段者や、地元空手道場の腕自慢が担当し、反則者や乱入者は容赦なくKOされます。
こんな成人式にすれば、乱闘したりスピーチを妨害したりすることもなく、楽しいイベントになるんじゃないでしょうか。DQN系の若者は参戦して暴れ心を発散し、そうでない若者はローマ貴族の気分で観戦する、という。
それにしても、“荒れる成人式”の報道を見てると、野蛮なのはたいてい地方の未開人ですね。
もう一つは、ガキ共には全く媚びずに、厳しい“試練”にするという案。大体、市役所に集められて「おめでとー」とか言われたって、成人になった実感なんてわかないんですよ。カタルシスがない。南米やアフリカの土人たちが縄でリアルバンジーとか、100匹の毒アリに手のひらを噛ませるとか、クマを倒すとかライオンを倒すとか無茶なことに挑戦するのは、それをやらないと一人前として認められないからです。
では我々もそれにならって、“試練”を通り抜けないと成人として認めないことにするのはどうか、という提案です。成人にならないと、参政権が与えられない、納税額が増える、公共機関の利用を制限される、など様々なペナルティが課せられます。試練の具体例には、親知らずを麻酔無しで抜くとか、唐揚げ飯を10皿完食するとか、酋長の頭を斧でカチ割るなど、なるべく理不尽なものにします。ただ買った負けたをしてその結果、無意味に人が死んだり不具になったりする……。そっちの方が望ましいっ……!
参照リンク
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・アムロとアフリカの戦士たち〜イニシエーションとしての自動車学校〜