磨こう! ブログ力! (1)

2004年2月13日 金曜日

ブログ力(りょく)を身に付けよう

 日記(ブログ)を書く上で最も重要なのが日記(ブログ)力であることは周知の事実だろう。では、日記(ブログ)力が大きく分けて7つの要素で構成されていることはご存知だろうか。

タイトル力

 今日は、そのうちの一つ、「タイトル力」について考えたい。

 我々は、ある記事をエントリーするときに、その記事にタイトルをつける。ここで必要とされるのがタイトル力である。通常はその日の文章や題材に関連したタイトルが付けられるものだが、少なからぬ人間が、適当なタイトル(例えばそのとき飲んでいたソフトドリンク、好きな曲のタイトル、等)をつけたり、日付だけでエントリーしたりしている。

 もしあなたが、タイトルに大きな関心を払っていない書き手であるなら、その認識はすぐにでも改めるべきだろう。

目を引くタイトル

ここで実例として、電車の中吊りでおなじみ、週刊誌の記事タイトルを見てみよう。下世話ながら電車の乗客の目を引く秀逸なものが多い。

・ヤワラちゃん「夜の体落とし」で1本!

・ヤクザ組長が大激白「ブッシュもフセインも親分の器やない」

・みのもんたスカートにもぐって「ファイナルアンサー!」

・フーゾク嬢は知っている!「できる男」の10カ条

・朝青龍が高見盛を竹刀でボコボコ!

・後藤真希“パンチラ寸前”美脚

 煽りなので全体的に「!」が多めである。パンチラではなくパンチラ寸前なのがミソである。

 MSNトゥデイのトピックタイトルも、長さの制約の中で練りこまれている。

お昼の話題

堀内監督「番長清原」禁止令

OL待ち伏せストーカー痴漢

巡査が柔道指導で子の仕返し

どれも正直言ってお昼の話題になりそうには見えないが、思わずクリックせずにはいられない。

タイトルは誰のため?

 記事タイトルを、正確に内容が説明され、またなるべく目を引くものにすれば、すでに他サイトに対してアドバンテージをとっているといえるだろう。それはRSS情報、アンテナの普及などがもたらした巡回スタイルの変化によって、最初の数行だけで、その記事が読むに足る文章かどうかを判断する人々が増えているためである。あるいは、トップページをちらりと見ていなくなる、リンクを通ってやってきた、一見の読者の足を止める効果のためでもある。

 これら気まぐれな閲覧者の動向を掴むことが、サイトの成功と拡大には不可欠な要素であることは言うまでもない。

 他サイトから言及される際にも、いい加減な名前がマイナスポイントとなる場合もある。例えば僕はある時、「とりあえずアップロードして、後から書き直そう」という気持ちで「プロトタイプ」というタイトルをつけた日記をアップしたが、そのまま忘れて寝てしまった。すると翌朝、この記事がネット上のブログアウォードにノミネートされてしまい、非常に決まりの悪い思いをした!

サイト名にもタイトル力

 タイトル力は、サイトに不可欠といえる、サイト名を考えるときにも必要になる。

 インターネットの有名人である愛・蔵太氏は、サイト名に関して、こう語る

サイト名をつける時に配慮すべき一番大事なことは、「サイトが移転しても、googleとかで検索すればなんとかそこにたどり着けるようなサイト名にしておく」です。

そしてまた、それは個性的で印象的なサイト名に必ずなります。ウミウシセバスチャン、Web冷え汁、鼻糞マグナム、村おこしディスコ、というように、異色な単語2つの組み合わせで作られたサイト名が、個性・検索の面でいい感じかも知れません。(一部引用者改変)

 と。九十九式は個性、印象の面ではそれなりに成功しているといえるかもしれない。

 だが、かつて節足動物園が、「毎日 節足動物の情報を求めている人が検索で迷い込む」と嘆いていた。その面では、九十九式も失敗と言えなくもない。

 参考までに、戦後のミリオンセラーのタイトルをいくつかご紹介しよう。

例:脳内革命

  小さいことにくよくよするな!

広告

  だから、あなたも生きぬいて

  話を聞かない男、地図が読めない女

  バカの壁

 いずれも書店棚で注意を引き、読んでみたいと思わせたタイトルである。売れた本には売れるタイトルがついていたことがわかる。

活躍するタイトル

 最後に、この“タイトル力”は、実生活でも重要な役割の担う能力であることを付け加えておこう。

 例えば、職場で企画書を提出するとき。企画のタイトルは、それが通るか通らないかの半分以上を左右すると言われる。他にも、商品名を考える、取引先へのメールの表題をつける、など、ビジネスシーンでタイトル力が問われることは非常に多い。相手のメールに「Re:」を付けるだけでやりとりしていると、ひょっとすると相手のメールフォルダに埋もれてしまって読まれないかもしれない。

 学生でも、レポートのタイトルや卒論のタイトル、気になるあのコへのメールなど、名前力が問われるケースは多々ある。特に卒論などは、最初にいかに冒険的で斬新、かつ意欲的に見えるハッタリタイトルを考えられるかが、あなたの卒業の可否に関する命運を握っているといえよう。

 日々のサイト更新で常に鍛えておけば、いざと言うときにその“タイトル力”が必ずやあなたの助けとなることだろう! 輝かしいあなたの人生は、日記から始まる!


この記事の評価は:

うーん…いまいち…ふつうですかなり良い素晴らしい (まだ評価されていません)
読み込み中...

コメントをどうぞ

コメント
Follow me on Twitter