遭遇! 未確認生命体UMA

2004年8月18日 水曜日

 それはある夏の日の出来事だった。この物語の舞台となるのは、トウキョウのある閑静な住宅街……。

「いや、びっくりしたのなんのって。まさかこんなところにあんなモノがいるなんてね」

そう語るのは、M本氏。日記が趣味の20代男性である。氏は、最初我々の取材に対してかぶりを振るだけだったが、重ねて問い詰めると、やがて重い口を開いた。

「終電に乗って仕事から帰ってきたんだ。俺の家は駅から歩いて10分くらいのところなんだが、この時間帯にもなれば人っ子ひとり通ってねえ。小雨がそぼ降る中、俺は一人で歩いていたんだな。」

「そしたら、濡れたアスファルトの上を何か、素早い物体がかすかな音を立てて横切るのが見えたんだ。俺はてっきりゴキブリかと思ったよ。ちょうどその日、2匹のゴキブリを真っ二つに切って、互い違いにくっつけるとそのまま動き出すってバカげた話を聞いたばかりだったからな。」

 住宅街の路上にゴキブリ。ありえない話ではない。しかし、氏の口から語られた証言と、見せてくれた写真は、我々の想像を絶するものだった。

「これを見てくれ…。こいつをどう思う?」

「カニだよ! 別にこの辺は海が近いわけでもないし、川もそんなに近くない。それなのにカニが歩いていたんだよ! 思わず家に走って帰って、カメラを持ってきたよ。それで撮ったのがこの写真ってわけさ。どうだい、信じられるかい…? どうせ明日の朝には干からびて死んじまうか、ネコにでも殺されてしまうだろうから、俺は思わず捕まえて持って帰ろうかと思ったけど、写真を撮ったら物凄い速さで茂みに姿を消してしまったんだ。」

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「多分どっかの暇人が水槽で飼ってたんだな。ところがそのマヌケな飼い主は、水槽の中にフリスクを一粒落としてしまった。カニはそれを食べて水槽から飛び出したって訳さ。さもなきゃ平家の怨霊だな」

世の中にはまだ科学で解明できない謎がいたるところに残されている。秘境の山奥、密林の奥地、そして我々が暮らす都会の片隅でさえも……。

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