大量破壊兵器はありませんでした
ありませんでした、ありませんでしたー! イラク大量破壊兵器の捜索を、アメリカがこっそり昨年のうちに終了させていたことがわかった。(asahi.com : 国際)
すでにパウエル元国務長官も告発していたように、イラクには大量破壊兵器はなかった。しかし、もともと「大量破壊兵器がある」ということで始まったこの戦争、捜索が長引くにつれて、どんどんアメリカの対外アナウンスも変化していった。
1.フセインは大量破壊兵器を所持し、ラディンを支援している
こう言って査察団を送ったものの、何も出てこなかった。
2.フセインは大量破壊兵器を隠している
査察団を引き上げさせて、自らの大量破壊兵器を多数投入してイラクを粉砕したが、ボロボロのフセインしか見つからなかった。
3.大量破壊兵器を開発する能力があった
能力があるってだけで攻撃されるんじゃ、先進国は全滅である。すでに持ってる北朝鮮の立場は?
4.イラクには何もなかった……
そして今回。とうとうなくなってしまった。すでに後付けの理由で正当化することさえ諦めてしまった、このアヘン戦争なみに不義の侵略戦争、誇り高き皇軍がその片棒を担いでいることが残念でならない。中東個人旅行がしづらくなったのもマジ残念。どうしてくれる。
上記ニュースで、大統領報道官は「今日わかっていることに基づいて判断しても、大統領は同じ行動を取るだろう。なぜなら、これは米国民を守るためのことだからだ」
などと寝言を言っているが、結論に関しては同意だ。どんな報告がなされていたとしても、ブッシュはイラクを侵略していただろう。なぜなら、これはもともとイラク攻撃ありきの戦争だったからだ。
ブッシュは2001年9月11日の段階でイラク攻撃を決意していたのだ。
アルカイダのテロ直後、ブッシュは側近に「イラクがやったという証拠を見つけ出せ!」と命令したという。側近達が「イラクとの関連はありません」と答えると、大統領は「イラク! サダム! 関連を見つけだせ」と激昂したという。(九十九式: [iraq] わるいひとたち)
そもそも、ブッシュは当選したときから、パパ・ブッシュが成しえなかった悲願、イラク粉砕を決意し、その口実ときっかけを探し続けていたのだ。9.11テロの成功をラディンの次に喜んだのはブッシュだろう。そりゃぁラディンの親族を国外に逃がしもする。—–
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