ニュースの手柄はどこへ行く?

2005年2月4日 金曜日

 もうここ2年くら食玩買ってない宮本です。こんばんは。

 さて、数日に書いた『偉人たちの名言集』というエントリが、大手ニュースサイト『カトゆー家断絶』に取り上げられて、アクセス数が増えてます。

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 昔はこういうときって割と喜んでた気がしますが、今は別になんとも思いません。ニュースサイトからのアクセスは定着しないからです。

 ニュースサイトの持つ数字というのはかなりのものがありますが、ほとんどの場合一過性で通り抜けていく性質の閲覧者です。なぜなら、彼らが求めているのは「情報」であって、「文章」ではないからです。そこがもう少し情報よりのブログなら「情報サイト」として認識され、新たにブックマークに加わることもあるかもしれませんが、九十九式くらいのバランスだと1回見て「ふうん、なるほどね」で終わってしまう確立が高いと思います。

 しかも、ともすればこの『名言集』というエントリが、「『カトゆー家』の情報」として扱われてしまう。大手ニュースサイトが取り上げた後は、孫ニュースサイトが取り上げるものですが

「偉人たちの名言集 (カトゆー家)」

などとリンクしてあると、「それ書いたの俺だよ」と突っ込みたくなります。時には「名言集 (九十九式経由)」とか書いてあったりして、「オイオイ経由じゃなくて発信元だよ」と苦笑してしまいます。

 情報を発掘する眼としてのニュースサイトの功績は認めなくてはなりませんが、その情報自体を作り出したサイト、1次発信者に対する敬意も、もっと払われてしかるべきなんじゃないかな、とたまに感じます。ニュースが取り上げるのはある一つの“情報”にすぎませんが、多くの場合それはその数倍のコンテンツのごく一部です。

 『偉人たちの名言集』だって、あれだけの質と量の名言サイトを集めるのに、俺がどんだけ時間をかけたと思ってるんだ……。と、ここでお気づきのことと思いますが、あのエントリからして、1次発信者は僕じゃなくて、名言集を書いた人たちなんですね。しかし、名言集を書いた人たちも、名言を自分で作り出したわけではなく、人の名言を集めているわけですから、結局は人のふんどしで相撲をとっているわけです。

 つまり、手柄を横取り、とかそういう話ではなくて、畑で取れた作物がレストランに並ぶ過程のように、1次情報が色んな人の手を渡っていって、最後にニュースサイトに取り上げられて終わるわけなんですね。 要するに何が言いたいかというと、九十九式をアンテナやブックマークに登録してネ、ということです。—–


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コメント / トラックバック 2 件

  1. lsty Says:

    あー僕もそう思う。「ニュースサイトの下請け」とは思われたくない。 しかしSBMの台頭によって、そういう部分でのニュースサイトの存在感ってどんどん薄くなると思う。

  2. as365n2 Says:

    ニュースサイトとは「他人の褌で相撲」のようではあるけども…

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