読書感想文 番外(2) 嫌韓流

2005年8月6日 土曜日

嫌韓流嫌韓流
¥1,000

売れてるらしいですねぇ。売れに売れてるらしいです。もうほとんど在庫がなくなっていて、近々重版予定だとか。Amazonでもしばらくトップを独走しています。というわけで読んでみた感想などを。

知れば知るほど嫌いになる国 それが韓国なんだ……
マスコミが隠しているもう一つの“韓流”があるッ!
(ゴゴゴ…)
 それが嫌韓流だッ!!

なんだってーーーっ!! という、もうちょっとMMRノリのバカなマンガを想像してましたが、意外と優等生という印象を受けました。
 いやむしろ、題材が題材だけに、極力おふざけを排したかったのかもしれません。とても丁寧なつくりで、こうしてインターネットを駆使している方なら大体が知ってる内容だとは思いますが、改めて知識・情報をまとめるのに役立ちます。これ一冊で、とりあえず韓国関連の現代テーマについての材料はそろいます。
 また、当たり前の内容だけではなく、僕も知らない内容がいくつもありましたし、竹島問題はこれで全て分かる、といっても過言ではないでしょう。剣道、忍者、侍、寿司、折り紙などの日本文化剽窃問題も、こうして“メディア”でちゃんと取り上げられるのは初めてじゃないでしょうか。
(万が一ご存知ない方のために説明しておくと、韓国は剣道や侍など、日本の伝統文化を全て韓国固有のものと偽って世界に喧伝し続けています。)

 ただ、そのあまりに優等生的なつくりのゆえか、マンガとして見たときにあまり面白くない、という欠点があります。主人公の歴史研究サークルの部室での会話、韓国大学生とのディベートなど、とにかくほとんど全ての場面が会話のみで進むので、話の展開やマンガとしてのダイナミクスには欠けるのです。これは今後の山野先生の課題でしょうか。

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 こうしてみると、小林よしのりって改めてすごいんですね。友人のたいせー君すら、この前「思想には共感できないが、何年もあのバイタリティで描き続けられるのはすごい」って言ってました。9月に戻ってくるそうです。


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