満腹と芸術

2006年12月12日 火曜日

[18]
 新橋の高い和食居酒屋に行ってきた。新橋というと、ザ・オヤジシティというかサラリーマンの聖地、一杯飲み屋、立ち食いそば、みたいなイメージが勝手に僕の中にあるけど、考えてみればサラリーマンにだって上流から下層まで超分厚い層があるわけで、ザギンでなくても高い店はあるわけだ。

 今日はそんな、「新橋の高級店」を堪能した。雀荘の看板のような、100cm程度の蛍光灯看板が所狭しと立ち並ぶ飲み屋街のあるビルに、看板すらなく、メニューすら提示されず、ひっそりと閉まったドアがあった。席に着くと何も言わずに「おまかせ」が始まり、うまい魚が出てきそうだったので2年ぶりくらいに熱燗を飲んだ。

 隣に座った男女二人連れが一目でそれとわかるTVギョーカイ人風で、「VTRは俺が撮るから…」「放送作家2人つけて」「TV東京が…」とかずっと話してたので、耳がダンボになった。それも含めて異世界を堪能した師走の夜だった。

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 僕らはと言えば、「な、何ちゅうもんを食べさせてくれはるんや…!」(京極さん)等と美味しんぼごっこをして楽しんだ。他愛もない。本当に美味しいものを食べると、特に面白いものとか凄いこととか気の利いた話とか考えなくても満ち足りてしまう。だから、ロシアの貧困層は偉大な文学を著わしたし、ルネッサンスの貴族は芸術に没頭できた。前者は満ち足りないがゆえの渇望を芸術の糧とし、後者はあまりに満ち足りたがゆえに、それでも芸術が迸るほどキャパシティの大きいものが台頭したわけだ。


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