通じれば、カタカナ英語でもいいじゃない

2011年5月20日 金曜日

「英語を勉強する」系の記事は、定期的に人気エントリーとして上がってくる。
今週は、こんな記事を見かけた。

ネイティヴに通じる英語になる 「たった6個の正しい発音」

ほとんどの日本人が間違えている「6個の発音」

これが、ほとんどの日本人が間違う
「6つの発音」

◆【発音1】
「語頭や語中のR」は、
「ラ・リ・ル・レ・ロ」じゃなくて、
「ルア・ルイ・ルウ・ルエ・ルオ」

になる。したがって……、

「rice」は、「ライス」じゃなくて「ルアイス」と、巻き舌っぽく発音する。

「rabbit」は、「ラビット」じゃなくて「ルアビット」と発音する。ここも巻き舌で。

◆【発音2】
「語尾のL」は、
「ル」じゃなくて
「オー(ヨー)」

「global」は、「グローバル」じゃなくて「グローボー」と発音する。 ネイティヴに通じる英語になる 「たった6個の正しい発音」 ほとんどの日本人が間違えている「6個の発音」|30分で英語が話せる|ダイヤモンド・オンライン

ひどい記事だ。こんな調子でこのあと4つのポイントが続く。
この記事は、大変大きな間違いをはらんでいる。
ルオボットはあくまでもルオボットであって、robotではない。
こうして読みをカタカナでやろうとする限り、なんとか“通じる“発音にはなっても、「正しい発音」には一生かかってもならない。robotはrobotでしかないし、そのように耳で聞いて、練習しても口で再現できないとしたら、もうしょうがない。

実際この記事も、最後はこんな珍記述が飛び出す。

◆【発音6】
「語頭や語中のF」は、
「ファ・フィ・フ・フェ・フォ」じゃなくて、
「fァ・fィ・fゥ・fェ・fォ」

 そして英語の中で唯一と言っていいほど、どんなにがんばっても日本語にない発音が「F」なんだ。

 なので「F」は、「fァ・fィ・fゥ・fェ・fォ」と覚えてください。

なんだそりゃ!それだったらロボットだって「roボット」と書くしかないだろう。R音だって、どんなにがんばっても日本語にはない。

カタカナ英語でいいじゃない

でも、別にネイティブ風の「正しい」発音を心がけなくてもいいのだ。こっちは非ネイティブなんだから。
皆さんも、テレビやそこらで、たどたどしい発音の外人式日本語を効いたことがあるだろう。ラ行が妙に巻き舌だったり、てにをはの使い方が明らかにおかしかったり。でも、何を言っているかは大体分かる。よっぽどひどくなければ、聞き手が補完することが出来る。
つまり、日本人の英語なんだから“通じるカタカナ英語“で全然問題ないのである。

しかしこの記事には正しい面もある。日本式のカタカナ英語といっても、ローマ字読み式に「グローバル」というよりも、「グローボー」と言った方が確かに伝わりやすいだろう。(「グローボゥ」の方が近いかとは思う)
会話としては、幕末に寺子屋で教えられていたという「Good Morning=ぐるもうねん」式の英語の方が、伝わりやすいはずなのだ。英語は、文字と読みが必ずしも一致しない、ということを早い段階でちゃんと教えておく必要がある。そういう意味では、小学校で教える「ローマ字」は、マイナス面もある。

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これからの英語学習に必要なもの

日本人は、「正しい英語」を目指す必要は必ずしもない。日本なまりがあっても「通じる」英語を話せるようになることこそが大事。
それから、人によっては非英語圏、シナ人やインド人の話す訛りの強い英語を聞き取って理解すること、が大事になってくるんじゃないかと思う。

あとたぶんこれが一番大事なんだけど、会計の勉強とか資格の勉強みたいなノリで、使うアテもないのに英語を勉強しても十中八九身につかない。外国語は使わないとマスターできないし、マスターしても使わないとどんどん忘れる。


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