松本人志の代打日記

2001年4月5日 木曜日

なんと、あのダウンタウソの松本さんが代打日記を書いてくれたので、掲載します。Yeah!

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 どうも、松本です。
 日記サイトって、アレですよね。すごくテレビ的な面を持ってると思うんですよ。勿論やってるのは個人やから、規模とかは全然違うかも知れへんけど。

 でも、個人単位で好き勝手できて、しかもそれを世間に発信できる媒体言うのはこれはすごい事ですよ。僕も、このお笑いの世界でずっと個人プレーでやってきたから、その有り難さ、凄さはようわかる。
 でも個人プレーでずっとお笑いやってきて悔しいのは、勝ち負けがはっきりせえへんトコでしょうね。その点、スポーツ、特に格闘技は羨ましい。
 どっかで言うたことあるかもしれんけど、僕のお笑いの才能を格闘技の才能に変換したら、秒殺ですよ。

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 そんなお笑いの世界でも勝ち負けの物差しみたいなものがあるとしたら、視聴率ですか。 でも視聴率っていっても、平均的な人の意見の集約やからねえ。僕はそういう人にはあんまり興味無いから。
 だいたい今、僕が面白くないなあって思う番組が、視聴率高いんですよ。うん、これはすごく解りやすくていいじゃないですか。
 適当なバラエティとかクイズ番組の視聴率が高いのは、単純に、あの手の番組はビデオに録るほどじゃないし、ジジイからガキまでボーッと眺めてられるからですよ。

 同じ事が、テキスト系のサイトにも言えると思うんですね。テレビで言う所の視聴率が、テキストサイトのアクセス数。
 毎日ガンガン数字とれてるサイトは、面白いか面白くないかで言ったらまぁ面白いの方やろうけど、「ごっつ面白い」じゃなくて「つまらなくはない」ぐらいだと思うんですね。
 ちょっと話それるけど、よく政治で「一票の重み」とかニュースで言ってますけど、同じ「一票」でも、投票者によって全然重みは違います。そら当然ですよ。
 例えば毎日色々考えて、候補者の主張を聞いた上で投票する奴もいれば、その場で名前見て選ぶやつもおるやろうし。
 同じように、視聴率、アクセス数も、同じ1%、1Hitでも、質はあると思いますね。
 つまり、例えば僕の番組みたいにメチャメチャ面白い番組は、ホントに好きな奴がビデオに録ってでも見るし、同じようにメチャメチャ面白いサイトってのは、そのサイトの事をメチャメチャ好きで毎日見てる人間が一部にいるわけですよ。

 ただ、「メチャメチャ面白い」っていうのは、万人に解る面白さではないんです。それはしょうがない。それがバッチリハマるセンスを持ってる奴らがどんなに狂喜しても、わかれへん人にはサッパリわかれへん。
 僕なんかも、自分が本当に面白いと思う事だけやってったら、どんどん視聴率下がると思いますね。
流石にそれはマズイんで。まぁその辺は兼ね合いでしょうけど。

 でも、数字さえ良ければオールOKの考え方は気に入らない。それより問題は質ちゃうんか?と。
 あんまり出来の良くなかった日記が、思いのほか高アクセスだったら、ちょっとは落ちこめよ!沢山の人に、それを見られた事を恥ずかしがれよ!っちゅう話ですわ。

 ま、僕もそのうち、暇が出来たら日記系サイトやりますよ。その時は凄い事になるでしょうね。
 宮本君にもね、質重視で頑張ってもらいたい。僕ほどとは言わんけどね。


この記事の評価は:

うーん…いまいち…ふつうですかなり良い素晴らしい (まだ評価されていません)
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コメント / トラックバック 1 件

  1. dog_yume Says:

    うまい!

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