後が…後が無いんじゃあ!
・仁義なき戦い
血みどろの惨状!完璧なリアル感!異色俳優陣!
若かりし頃の文太兄ィが、松方弘樹が、吼える!撃つ! 田中邦衛が、逃げる!騙す!
まぁ、今更と言えば今更過ぎて、「今日見たよ!」というのもなかなか言いづらい気はするんですが、そこは日記サイトのサガ。今日見たものは今日書かなきゃしょうがない。
去年のモーヲタトークイベントで、『JJ祭り』が会場にビデオを持ち込んでまでヤクザ映画の魅力を語っていたけど、僕は未見なので「面白そうだなあ」という事しかわからなかった。原くんやマコ知が熱い話してる時も、横っちょ座ってなんとなく聞いているだけだった。
しかし、先日久しぶりに大学の友人とあったら、そいつまでもが東映実録シリーズにどっぷりハマっていた。「必ず見ろ!見るんじゃぁ!」
シンクロニシティ極まれり。ここへ至って、ようやく僕も「これは見るべきなのかな?」と気付いたのだった。
しかしそいつはどっちかというとヒョロい方で、日がなエレキギターを引いているお調子者だったんだけど。
だが今になって良く良く考えてみると、そいつの好きなものは「布袋寅泰、三沢光晴、ザック・ワイルド」だった。
そう、この3者の共通項は「アニキ」だ。(それに、新・仁義は布袋だもんね)
「男として生まれたからには、誰もが一度は目指すもの。 世界最強。」
これは我らがマッドコミキスト・板垣先生の名言だ。
先生はこうも続ける。今世界最強を目指していない者も、最初から目指していなかったわけでは無い。成長の過程で諦めてしまっただけだ…と。
最初に読んだ時はぶっ飛んだけど、これも実は真理なのかも知れない。男は確かに「強さ」に憧れる。それはフィジカルな面での強さ、単純なストレングスかもしれないし、また権力であったり、精神的タフさであったりするかもしれないが、とにかく男はみんな強くなりたいのだ。フィリップ・マーロウの言葉をひくまでもなく、そうでなければ生きていけない。
この映画で描かれる、血と暴力、権力と抗争の世界も、間違いなく「強さ」を求める男たちの生き様である。
そして、力を手に入れられずに無様に消えて行く、悲しく弱い男たちの死に様である。
最強の道を諦めてしまった僕らにも、それに憧れることは許されているのだった。
「山守さん。弾はまだ、残っとるがよ…。」
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(もしも明日1日、ワシが広島弁でも、許してつかぁさい。)