PRIDE 2004 決勝戦(2)

2004年8月29日 日曜日

 個人的には、“ハッスル”は、国内のイベントやプロレスの文脈で小川や橋本がやるぶんには勝手にしてくれ、大いにやってくれと思う。だが、PRIDEのように、すでに国際的大会になっているイベントや、オリンピックの場で“ハッスル”ポーズが披露されるとなると、ちょっと待ってくれと言いたい。この件に関してはヒョードルの言ってることに筋が通ってる。あんな破廉恥なパフォーマンスを公共の場でやるべきではない。ひょっとすると日本人はあれがセックスを意味する卑猥なポーズであることに気付いていないのかもしれない。

 ヒョードルがあっという間に勝ちすぎなので、あの試合では強いと認められない、という意見も目にした。え、じゃあランデルマンがミルコを下した試合も、フィリオがアンディをKOした試合も認められないのか知らん。どういうことかと思ったら、どうもちゃんと相手の技や持ち味を引き出した試合にしてくれないと困る、ということらしい。えっと、あの、それってプロレスですよね。なんていうか……。例えば達人同士が真剣で斬り合ったら勝負は一瞬で決まる。一瞬の油断、スキ、気の迷いが命取りになる緊張感こそ、実力者同士の試合だし、一撃で勝負が引っくり返る攻撃力の高さこそヘビー級の醍醐味、真剣勝負の面白さだと思うんだけど、あの日会場で嬉々としてハッスルポーズをやっていた観衆はそうは思っていないのか。

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「高田がヒクソンと闘う」という一発ネタで始まったはずの、プロレスを出自とするPRIDEがますますガチンコ競技志向を強めていくのと反比例して、最強立ち技格闘大会としてスタートしたK?1がイロモノ・アングルの泥沼に沈んでいく皮肉な現状。既に試合の質や盛り上がりの面でも、実力や大会の格としても、PRIDEが勝ってしまっているのではないか。おそらく視聴率もそうなるだろう。少し前までは、「寝技が主体になる総合系は地味、K?1の方が派手で面白い」と言われていたものだが。我々視聴者の目が肥えたのもあるかもしれないが、もちろん問題はそれだけではない。—–


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