9.11

2004年9月11日 土曜日

 あれからもう3年も経つのか。あの時僕は地中海でぼんやりしていた。毎日 海でぼんやりしては、夜はクラブかバーでビールを浴びるように飲んで1ヶ月を過ごした。つい去年のことのように思い出す。

 今日は9月11日。ちょうど3年前、NYの世界貿易センタービルに2機のジャンボジェットが突っ込んだ。当時はどのサイトも「僕は何ていえばいいんだろう」「何を思えばいいんだろう」状態に陥って、とりあえず追悼したり不謹慎ギャグを書いたり慌てふためいたり普通に日記を書いたりしていた。

 今年もTVでは特番が組まれたりしたけど、日記で9.11に触れてる人なんてほとんどいなかった。まぁ、それもそのはず。結局はアメリカで起こってることなんて他人事なのだ。もはやテロ後ではない。

 僕の中でも、すでに「あれから○年経ったかー」という、夏の終わりの季語的なものになっている。九十九式の過去ログを見てみても、2002年は軽く1行触れていたものの、2003年は全くスルーだった。

 でも、あのときの感覚は覚えている。たまたま周囲の人間がほとんどキリスト教の白人だったから、彼らの“怒り”がリアルに伝わってきた。毎晩通っていたパブでも、白人がジュークボックスで『イマジン』を連続で流したりして僕をうんざりさせた。一番悲しそうな顔をしていたのは、フランス国籍のアラブ人だった。彼は戒律を守って、どんなにビールを勧められてもコーラを飲んでいた。「イスラム教徒も平和を愛しているんだよ」

 どんちゃん騒ぎの白人を横目に、パブの片隅で彼はそういった。次の日、彼は予定を切り上げて帰国してしまった。

あるスロバキア人がジュークボックスの「イマジン」を2回も連続でかけてた。正直、そんな偽善には反吐が出るよな。例えばそれが、涙ぐんで歌いながら…とかだったらまだ解るさ。でもそいつは、NYの事件の次に移されたアフガニスタンの爆撃映像を見て笑顔で歓声をあげてたんだぜ。「いい気味だ」ってね。そんなほくほく気分でイマジンの、ジョンの心の何が解るって言うんだい。

↑当時、別サイトで書いた文章—–

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