辻希美八重歯消失疑惑

2004年12月7日火曜日

先月末に発覚した、安倍なつみ盗作事件は多くの人を驚かせ、ハロプロの体制すら脅かしかねないほどの大問題に発展してしまったが、それと前後してもう1つの大事件が発生していた。

辻希美八重歯消失疑惑

辻ちゃんと言えば八重歯、八重歯と言えば辻ちゃん。ハロプロ随一の元気美少女、辻ちゃんのチャームポイントであり、トレードマークでもある八重歯。Ｗｉｎ専用のＡＡでもそれが表現されている。

その八重歯が消えてしまった、という噂があるのだ。

疑惑のきっかけとなったのは、先週のMステだった。オープニングで後ろから登場した波田陽区が、ネタを始めたのをポカーンと口をあけて、あほの子みたいに眺めているシーンだ。

拡大してみよう。

…確かに、以前と比べて歯が揃っているように見える。この後のシーンでも……。

やはりない、ようにも見える。実はFNS歌謡祭のときに、すでになかったらしいのだ。

ね、ねェ……！やっぱねェぞ……！タマもチンも……。と、まるでブルマの股間に何もついていない事を知ったときの悟空のように狼狽してしまった宮本であったが、正直どんな反応をしていいのか、今でも全くわからない。

喜ぶべきなのか、悲しむべきなのか。祝うべきなのか、気付かないふりをするべきなのか。九十九式のネタにするべきなのか、SNS日記ででも適当に書いておくべきことなのか。

なっちの支援者には悪いが、正直言って例の盗作問題など、これに比べればどうでもいい。とるに足らない瑣末なことにしか感じられないのだ。

いつのまに治療したんだろう。八重歯の矯正治療について色々調べてみたが、矯正で直そうとしたら1年以上はかかるらしい。器具をつけて、少しずつ歯を“移動”させるやり方だ。辻ちゃんのように劇的ビフォー・アフターを演出するとしたら、抜歯しかないようだ。おそらく左右の小臼歯を1本ずつ抜いたものと思われる。いや、抜歯にしても、結局は空いたスペースに歯を“移動”させるわけだし、抜いた後は腫れたりもするだろう。そんなに短期間でできるのだろうか。

やっぱり、大人になるのと同時に、いつの間にか消えてしまったんじゃないか。辻ちゃんに限っては、そんな奇跡が起きてもおかしくないような気がするのだ。

八重歯は日本ではチャームポイントともされるが、欧米ではただ単に歯並びが悪くてだらしないとされる。だから矯正すべきだ、というのが矯正論者に多い主張だが、ぼくは一概に欧米スタンダードに従わなくてもいいんじゃないかと思う。しかし、八重歯に限って言えば、歯が磨きづらいので、虫歯や歯周病、口臭の原因になったり、顎関節症になる危険性が増えたりと、マイナス要素が大きい。

だから、これは良いことなのだ。

と、理屈でわかってはいるのだが。

（うたばん出演時の辻ちゃん）

かつて、辻ちゃんは人前で笑わない子だった。

「八重歯だから…」とうつむく辻ちゃんに、つんく♂は言った。

「左右対称やし、そのままでええやんか」

それ以来、辻ちゃんはステージ上でもニコニコと笑うようになった。それでも、今までずっとコンプレックスを感じていたのかと思うと胸が詰まる。「お母さんに、『早く歯医者行きなさい』って言われる」と言っていたのは、このことだったのだろうか。辻ちゃん。君がその天真爛漫な容赦ない笑顔の下で、ずっとそれを気にしていたことなんて、僕は今まで、まったく気付いてあげられなかった。ごめんよ辻ちゃん。辻ちゃん…。

新しい辻ちゃんの笑顔はとてもきれいで、僕は混乱してしまう。南海の土人の風習に、成人の証として歯を抜くというものがあると聞くが、辻ちゃんの歯はまるで、おとなになるのと同時に自然に消えてしまったかのように見える。「いつまでも子供じゃないのね」と歌っているうちに。