Wのプロモーションは失敗

2005年2月28日 月曜日

 あえて言おう。W(ダブルユー)のプロモーションは失敗だ

 それでも現在かろうじてポップミュージックシーンでW(ダブルユー)がそれなりの位置を占めているかに見えるのは、女性デュオ不在のマーケットにおいて、彼女達の才能と努力がプロモーションの失敗を補っているからである。

 恋のフーガのオリコン最高順位は12位だった。まぁ、そんなものだろう。だが、「カバーだしね……」で片付けていい話ではない。カバーで売れた曲も沢山ある。
 この選曲は、デビュー曲『恋のバカンス』の続編である。もともと『バカンス』も『フーガ』も、ザ・ピーナッツの『“恋の”シリーズ』として製作されたものだ。しかし、『恋のバカンス』が芳しい結果を残していないのに、なぜ全く同じ路線を踏襲するのだろうか。
 そもそも、ネタが古すぎる。親の世代を狙うにも古すぎるし、アレンジをしてもいかにも古臭い。あるいは昭和歌謡らしさを出すために、あえて原曲の雰囲気を残しているのだろうが、あのしみったれた憂鬱なメロディーは、現在において到底受け入れられるものではない。21世紀だってのに。
 なんで、『Give Me Up!』とか『淋しい熱帯魚』がシングルカットじゃいかんの?

 プロデュースもはっきりいって失敗している。『恋のバカンス』でもそうだったが、つんく♂の“セクシー至上主義”がここへきてまた悪いほうへ開花しているという印象だ。メロン記念日にエロダンスを躍らせるぶんにはこちらも笑って見ていられるが、W(ダブルユー)の2人にエロい衣装や踊りをさせるのは……。なんか、こう……。どうしても、視聴者を“イケナイものを見てる気分”にさせてしまうのである。辻・加護というキャラクターが一般的に「子供キャラ」として認識されているからだ。確かに2人とももう17歳ではある。しかし、今まで時を止めていた分、少しずつ歳相応に成長させていけばいいのではないか。なぜ“子供”から一足飛びに“セクシー”にいく必要があるのか。おい。コラ。光男。まるで、12歳から19歳へ、真ん中の年齢をすっ飛ばして歳をとらせようとしているみたいだ。

 プロモーション面でも失態を重ね続けている。もっとCMにも推していけるはずだ。それもアルミサッシなどという関連性の無い商材ではなく、例えばWチューナーを搭載したDVDレコーダー、『W録』である。この商品のCMは、なぜか藤原紀香が、なぜかWポーズを取って演じていた。(うーん、殺したい。)
 あとは、昨年公開された『ゴジラ』でも、かつてザ・ピーナッツの演じたモスラの精霊役は、W(ダブルユー)をおいて他にはいなかったんじゃないか? 事務所はちゃんと各方面へ適切なPR活動を行っているのか?

 また、先日発表された春のハロプロコンサートツアーでは、最近生まれた新ユニットによる単独コンサートの日程が組まれた。美勇伝とベリエである。あれ、W(ダブルユー)は?

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コメント / トラックバック 2 件

  1. 青島百八軒 Says:

    至極ごもっともなご意見だと思います。
    自分のサイトで書こう書こうと思っていたことをあっさり書かれてしまいました。(笑)
    Wと美勇伝とかおりんとでコンサート回って、セットリストにタンポポやカン梨華の曲をはさむことも出来たでしょうに。

  2. 宮本 Says:

    ご賛同ありがとうございます。本当に、もったいなくてもどかしくてたまりませんよ。切歯扼腕。

    ところで、そのコンサート計画は凄く良いですね!!! 想像するだけでしやわせになれる……。

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