WEBのプロレス

2005年5月20日 金曜日

 5月19日はW(ダブルユー)一周年記念日です。おめでとうございます。

 さて、5月9日はケルベロスの日だそうですが、獄様の復活に祝辞を寄せたら、随分経ってからお叱りの言葉をいただいた。
ケルベロス Leaders Not Followers
 いやぁ、バッサリやられてしまっている。んだけど、不思議と腹が立たない。いや、言い返したい部分もあるけど、決して嫌な気分ではない。これが、往年のテキストサイトバトルで培われた罵倒力なるものの正体なのだろうか。あと、同じく言及されたおはら氏とキリコさんも思ったかもしれないけど、これって要するに「逆リンク!」なのでは。「復活をリンク紹介してくれてありがとう」と言いたいのかもしれない…(考えすぎ?)

 そしてその言及も、見た目は派手な技が炸裂しているんだけど、実は相手を殺すようなダメージはない。何かに似ている。『教科書には載らないニッポンのインターネットの歴史教科書』での初期テキストサイト界隈の考察にも、ネットバトルを指して「むしろ一部ではバトルすること自体がエンターテインメントであり、サイトのコンテンツなのだという気風さえあった。とりあえずオンラインでプロレスをするのが流行したのだ」というくだりがある。そう、これはプロレスだ。

 ケルベロスは、そうした往年の時代の空気をそのまま身にまとってブログ時代に降臨したのだった。対して今のネットバトル?の主流?は、例えばはてなダイアリーでの論戦だったりするけど、これは「いかに頭をよく見せるか合戦」の様相を呈してしまったり、「ルールが共有化されていない」の一言で終わってしまったりと、なんだか冷めている。例えて言うなら、猪木アリ状態で膠着してたり、一瞬のスキを突いた関節技であっけなく試合が決まってしまう総合ルールのようなものだ。

 スタイルと見せ方の違い。これは、TV格闘の流れがプロレスから総合格闘技に移り変わったのとよく似ている。ケルベロスは「俺はミルコだ」と言っているけど、実は正統派ヒールのマスクマンといった趣なのである。悪役なのに意外と好かれてしまっているし。

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