テキストサイトの黒歴史
『教科書に載らないインターネットの歴史「教科書」』の出版に象徴されるように、最近はネット周りの歴史を見直そうという動きや、懐古趣味的な動きが起こっているようだ。インターネット時間の進みはドッグ・イヤー(犬は人の7倍で歳をとる)といわれているので、3年、5年前の話なんてのは一世代前、リバイバルと言ってもいいレベルかもしれない。
そんなドッグ・イヤーのブログシーン、いやテキストサイト界隈に、あの狂犬が帰ってきた。
ケルベロス。
かつてテキストサイトには、ネットバトルやウォッチを得意とするサイトがいくつもあった。それらのサイトは、さながら今で言うPRIDEグランプリのように異種格闘技戦を繰り広げ、リングサイドの僕らを熱くさせてくれた。例えて言うなら無題がヒョードル、斬鉄剣が曙、ケルベロスはハイアンとでも言ったところか。
とは言うものの、ケルベロスは名前先行というか、存在自体がネタのようなものだったし、生涯戦績も決して多くはない。脳死ブームのさきがけだったように思うけど、脳死界隈に数えられることもなく、なんだか地味にフェイドアウトしていったイメージがある。それなのに何となく記憶に残っているのは、存在感だけはあるサイトだったということだろうか。
それが満を持しての復活劇。復活の仕方がまた凝っていて、『ケルベロスを探しています』なる捜索ブログを始めたと思ったら、5月9日にケルベロスに変化していた。真贋を疑う声もあるが、こういう劇場型犯罪的なところはオリジナルっぽいなぁと思う。
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また往時のようなバトル系サイトの隆盛はあるのだろうか。それともただの時代錯誤で終わり、ブロゴスフィアやmixiブームに呑み込まれていってしまうのか。久々の“テキストサイト的”なこの事件、生暖かくウォッチしたいところである。「ウォッチ」なんて単語、久しぶりに使った。
すでに更新がストップしてるっぽい空気なのが笑える。
2005年5月13日 at 07:51
ぅおお…!!懐かしや。
2005年5月14日 at 05:03
テキプリも復活してますね。
2005年5月16日 at 03:18
いやー懐かしい。あとはダークマターが復活してくれれば言うことなしといったところでしょうか。