マクドと乞食

2005年10月18日 火曜日

 スペインでもシンガポールでもインドネシアでも、都市にはたいてい物乞いがうずくまっている。楽器を弾いたり歌ったりして投げ銭を得るのは立派な大道芸。物乞いはただ不自由な体や乳飲み子を抱えて座っているだけである。

 ところで、そうした物乞いが小銭入れとして手に持っているのは、なぜかマクドナルドの紙コップであることが多い。というのも、大都市には世界中必ずマックがあるし、海外マックのドリンクカップはプラスチック製で大層丈夫なので、小銭を受けるのに適しているからだろう。

 しかし、アメリカ資本の象徴たるマクドナルドのロゴが、それを一生享受することができない他国の貧者の手に握られていることに、ある種の皮肉を感じざるを得ない。

 そういえばスペインの物乞いは店の中にまで突進してきてたな。乞食にも国民性が現われる。飢え死にしないどころか、雑誌を売ったり廃品を集めたりして自活できるほど裕福なのは、現代日本のホームレスくらいだろう。

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コメント / トラックバック 4 件

  1. 匿名 Says:

    時差のせいか、毎日更新は挫折しましたね。

  2. nishiogikucho Says:

    グローバリゼーションと貧困

  3. 宮本 Says:

    何言ってるんですか。時差ですよ時差。

  4. 匿名 Says:

    ですよね

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