現在、JR東日本はSUICAと呼ばれる非接触ICカードを運賃清算に使っています。タッチ・アンド・ゴーです。これによって自動改札の通過速度は1.1倍くらいに向上し、挿入に失敗して定期をペラっと落としたり、取りそこねて後ろのヒトとぶつかったりという悲劇が起こらなくなりました。
しかし、かわりに新たな罠が発生しました。それがタッチ失敗地獄、です。
朝の通勤ラッシュ時、押し黙って長蛇の列が改札に向かうとき。<ピンポーンピンポーン!>と鳴り響くサイレン。そして扉が閉じたときのあの絶望感、焦燥感、後ろから襲ってくる無数の舌打ち、無言のプレッシャー。というか、たかだか5秒くらいのロスでしかないのに、自動改札で前の人が引っ掛かるとなんであんなにイラつくんでしょうかね。
こういうとき、人は大抵「俺悪くないもんね!ちゃんと定期もってるもんね!」という顔でバン!バン!バン!と定期入れをパネルに何度も何度も叩きつけて、それでも全然読み込んでくれなくて、一瞬開いた、と思って出ようとしたらもう一回しまって、結局膝蹴りでこじ開けて出て行ったりするもんですが、あれは愚の骨頂です。
自動改札でハマってしまったときは、音声アナウンスが「下がって、もう一度…」と言ってるのを思い出してください。開始線まで下がると、トラップがリセットされるようになってます。逆に言うと、改札の中でいくらバシバシ叩きつけても解除されないのです。
よって、引っ掛かったら慌てず一歩下がり、後ろの人に会釈をして、改めてタッチ、です。