トイ・ストーリー1&2

2011年6月6日 月曜日

『トイ・ストーリー3』がえらく良い、マジ泣ける、という話をネットで散見してまして、「ディズニー?ピクサー? はん!」とか言ってる厨房丸出しの僕ですが、アニさんや原宿君まで絶賛するこの映画を見てみよう、と思ったわけなんです。

しかし、そこで「最初から症候群」が発症して、「1と2を見ないで3を見るなんてな」ということで1と2を借りてきて見てみた。

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いやいや、まあまあ。
まあ、ね。子供向けの映画なんてのはどうせこんなもんだろうな、…と思って想像していた面白さレベルをはるかに凌駕したできばえでした。

『トイ・ストーリー1』

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童謡に『おもちゃのチャチャチャ』という名曲がある。
子供の頃の僕はあの歌が大好きで、おもちゃが夜中に寝静まった後に居間で行進したり踊ったりしている様を想像してはワクワクしていた。
この映画は、そんな子供の夢が最大級の輝きを持って実現されている。しかもおもちゃ達にはそれぞれの自我があって、虚栄心や嫉妬心などの欲望もあって、でも持ち主である子供への愛情があって、そしてオモチャ同士の友情もある。

家を追われるウッディ、自我崩壊の危機に直面するバズにハラハラさせられ、悪ガキへのオモチャの復習には喝采し、そして最後にはオモチャとしての合理性を超越した自己実現を果たしたバズの姿に、不覚にも涙ぐんでしまった。

『トイ・ストーリー2』

完全なる1の続編なので、必ず1から続けて見るべし。
続編なのでいくぶん砕けた気安さがあって、お約束とお約束の崩し、それからスター・ウォーズのパロディなどのおふざけ要素もある。

<以下、ネタバレ>

しかし、今作での「悪役」である、プロスペクター(おっさんフィギュア)の主張する、博物館行きへの道は、それはそれでオモチャにとって幸せな道なんだろうと思う。
「今はいいだろう。
しかしアンディが大学にお前を連れて行くか? 新婚旅行に連れて行くか?
いつか壊れて捨てられてしまう運命ならば、博物館に行って永遠の命を手に入れた方が幸せなのだ」
実際、この説得と、3体揃ってないと博物館に行かれない、という状況による圧力で、ウッディは一度は日本の博物館行きを決意するのだ。

振り返ってみれば、僕も幼少の頃気に入ってたオモチャを、中学に上がる頃には「いつまでもこんなもん持ってたらダセぇよ」と捨ててしまった。(今だったら少なくとも写真にとってEverNoteに保存くらいはしただろうか。)

物語の組み立て方

実際見てみると、この『3』に入っている「脚本の書き方講座」がより一層おもしろく感じられるようになった。

この特典映像「脚本の書き方講座」では、ピクサーの『トイ・ストーリー』『ファインディング・ニモ』『Mr.インクレディブル』を例にしながら、本作の脚本家が第1幕の作り方を順を追ってわかりやすく紹介している。いわく「本当に難しいのは結末でなく冒頭」。

1. 主人公の紹介。および主人公に目的を与える。主人公の好きな物、特徴づけるものを明らかにする。

まず、主人公の
・状況設定
・大切なもの
・弱点

を決める。

「大切なもの」とは、例えば:
・ウッディ(トイ・ストーリー)……アンディ(ウッディの持ち主)
・マーリン(ファインディング・ニモ):家族(妻と子供)
・インクレディブル:スーパーヒーローの地位

「弱点」とは「大切なものを愛し過ぎ、執着しすぎるとそれが弱みとなる」ということ。

・ウッディ:アンディの「お気に入り」の地位
・マーリン:良い父親であること
・インクレディブル:自分の仕事に誇りを持ちすぎること

主人公の「大切なもの」「弱点」が決まったら…
ピクサーの「脚本の書き方講座」が素晴らしかった – Gamers, Be Ambitious

この「脚本の書き方講座」は、本当にためになる。何らかの形で創作を志す人だったら頭に入れておいて損はないだろう。映画やドラマを批評的に見るときにも使えそうだ。

さあ、次はいよいよ『3』だ。


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