日本語で最も短い挨拶「どうも」を有効活用する

2016年9月9日 金曜日

9月9日は99式の日!というわけで、今日も今日とて朝イチ新幹線の宮元…もとい宮本ですこんばんは!(喀血)

さてさて、もうかれこれ15年位前の話なんですけど、当時働いていた編集部の偉い人が買い食いが趣味な人で、たまにコンビニとかタイカレー屋とかに一緒に行ってたんですよ。

その人はコスモクルーズのくぼうちさんが0.7倍のダイエットに成功したくらいの大柄な体格の持ち主で、気さくで声の大きい、豪放磊落タイプの人でした。

で、その人が、買い物するとレジで毎回必ず「どうもー!」って言うんですよ。それがすごく良いなぁ、って思って。当時から僕は「海外では買い物の時でも誰もが『ハロー』『サンキュー』を言い合って、それが普通なのにどうして日本人はこんなに無口なんだ?」と考えていました。店員は声を出しているのに、客側が黙って金だけ渡して目も合わさず品物を受け取って回れ右して帰るのって、それで用は足りてるんだけど、なんだか相手を人間扱いしていないみたいで。ハローもグッバイもサンキューも言わなくなってこんなにもすれ違ってそれぞれ歩いてゆくみたいで…。

arigatoでも日本語で知らない人にお礼を言おうとしたら「ありがとうございます」でしょう。それってちょっとコンビニで買い物するだけにしてはちょっと大げさ過ぎるというか、長い。イギリスでも毎回「サンキュー、ベリーマッチ」までは言わない。でも英語で「サンキュー」に相当するのは「ありがとう」。これはちょっと日本語ではフランク過ぎるというか、店員さんくらいの距離感の他人に掛ける言葉にしてはかなりの年齢差があるときでないと難しい。(相手が小学生とか、こっちが老人とか)

そこでこの、「どうも」ですよ。どうもに相当するのは、外国語では「ハイ」だか「チャオ」だか「サリュ」だか、とにかく短い気楽な挨拶ですよね。でもこの「どうも」を嫌う人がいるのも知ってます。なんだか「どうも…」で「どうもすみません」だか「どうもありがとう」だか、曖昧な感じなのが嫌なんだって。いやいや、そこがこの言葉の凄いところなんですよ。「どうも」で3文字、略すと「ども」で2文字、こんな短さで、謝意のような何かのニュアンスを伝えることができる。それがポジティブなのかネガティブなのかは、表情や声のトーンで表せばいいだけの話であって。

前述の編集長は、いつもデカい声で「どうもーっ!」って元気に声をかけるんですよね。知らない店員だと一瞬「えっ?」ってなるんだけど、そのあとの「ありがとうございました!」はやっぱりちょっと嬉しそうというか、無機的につぶやく「アリガトウゴザイマシタ」じゃなくて、人間が人間に声をかける挨拶の温度感になるんですよね。それがすごく好きで、よく一緒にポプラへの買い物に着いて行ったものでした。

まあ僕ももういい年なので、気付いてみれば店員さんは自分よりあきらかに一回り年下の子とも多いので、時には「ありがとう」で攻めて見てもいいのかな、と思わなくもないんですが、なぜか僕は年を取ることに失敗していて、初対面の人には大体10歳位下に見られるので、やっぱりちょっと日和って「どうもー」で通しています。いや、僕は編集長のようには発声できないのでうつむき加減に「あ、ども…」みたいな感じになってしまうわけですが、それでも何も言わないよりはいいかなと。


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