テキストサイトをやってて良かったことと言えば?  #テキストサイト100人オフ 事前更新2

2018年9月11日 火曜日

昨日あんなフォーム入りの日記を書いて、全く反響がなかったら死ぬほど恥ずかしいので、パッと作った替え歌の曲名を聞かれたりするくらいしかないじゃないか…と翌朝、暗澹たる気持ちでメールボックスを開いたら、あらやだ。優しい優しいメールが何通も舞い込んでいるではないですか。おはようございます。今日も朝から新幹線、斬鉄式の宮本です。またつまらぬ日記を書いてしまった…(喀血!)

ハンドルネームおっぴしさんからのお便りです。

はじめまして。
今度100人オフに参加する予定のおっぴしです。

昔から九十九式読ませてもらってました。

私も若かりし、テキストで人を笑わせるぞ!と意気込みネットの片隅でシコシコHPを更新していました。
まぁ今も懲りずに底辺Youtuberをやってるので、自分でもなんなんだコイツと思ってしまうくらいですが・・・

宮本さんの久しぶりの文章が読めてうれしかったです。
もし良ければ当時テキストサイトをやってて良かったこと等書いてもらえると嬉しいです。

100人オフでお会いできたら幸いです。
それでは。

はい、ありがとうございます!

いやー昔から読んでいて今も読んでくださっていて、しかもこうしてフォームからメッセージを送ってくださるなんて、ちょっと感謝すぎて言葉がうまく見つかりませんが、たぶん前世で同じ光の騎士団にいにいたとか、そういう縁のある方なんじゃないかと思います。昨日の日記で「昔はネットで遊ぼうと思ったらテキストサイトくらいしかできなかったけど、今は動画サイトがあるから若者はYoutuberになる」とか書きましたが、テキストサイトを経て、Youtuberになるとかすごいじゃないですか。弱小でも底辺でも「人を笑わせるぞ!」って思った瞬間、そいつはニッキスターなんですよ。

さて。「当時、テキストサイトをやってて良かったこと」か。初っ端からなかなか噛み応えのあるお題が来ましたね。

良かったこと1:文章を書くのが苦ではなくなった。

実は、もともと宮本は文章を書くのがそれほどうまかったわけではなかったのです。どっちかというと読書感想文とか苦手なタイプ。でも自由に文章をすらすら書けるようになりたい、とか思ってはいて、「小説家ってかっこいいよな~」とか言いつつ何もしていない大学生だった。谷仮面の影響で村上春樹を読み始めて、ノートに日記を書いたりはしていた。で、そんな折にインターネット黎明期が到来して、なんかこれはすごいぞ、と。文章を書いて全世界に公開できるらしいぞ、と。もうそのこと自体に興奮して、ジオシティーズで見様見真似でサイトを作って、Readme!に登録したら、『ホソキンズルウム』でボロクソに切って捨てられたサイトがその名も『無題ドキュメント〇』。それから半年くらいROMに回って、研究をしてから開設したのが九十九式。こんどはホソキンから「おすすめ」付けてもらって嬉しかったなあ。

あ。「文章を書くのが得意ではなかった」ことを説明するのに紙幅を費やしすぎた。まあそんなこんなで、それから何年か毎日のように呻吟しながらそれなりにまとまった文章を毎日書くというのは、脳の文章筋を鍛えるのにだいぶ役に立ったようで、ある程度の長さの文章を短時間で書くことが苦も無くできるようになった。昨日も障害発生報告書を書いて土下座してきたけど、あんなのお茶の子さいさいです。

良かったこと2:打たれ強くなった

先日、裏チェリ。のユッカさんが2(5)ちゃんを煽る(みたいに見える)ツイートをして軽く炎上していたんだけど、Twitterで波状攻撃をしかけてくる批判ツイートや匿名捨てアカに対するさばき方と対応が、本当にレベル高かった。2ちゃんでは「明日になったらブルってツイート消してんじゃねえの」みたいに書かれてたけど、そんじょそこらの校長とは潜り抜けてきたネット修羅場の場数が違う。謝罪と反省と説明を的確に使い分けていて、2~3日で全部鎮火していた。法務部がついている一流企業の炎上ツイート後始末みたいに綺麗な消火活動だった。

九十九式も、結構内容的にもポジション的にも、叩かれることの多かったサイトなので、2ちゃんで、掲示板で、サイト同士の論戦で、結構な修羅場を経験した。中でもやっぱり最初いやだったのは、掲示板やサイト論戦ではなく、顔の見えない匿名の相手から叩かれることだった。相手が匿名だと、反論もしづらい。2ちゃんに乗り込んでいって書き込んだりしたら「顔真っ赤www」とか火に油を注いでもっと叩かれるし、自分のサイトで言及したりしたら「宮本、テキスレ見てんのか」「気にしちゃってダサwww」と言われてこれまた最悪である。「じゃあ見なきゃいいじゃん」と言われるけど、やっぱりどんな形であれ、自分の評価というのは気になってしまうもんなのである。そんな、他からの反応や評価が気にならないんだったら、テキストサイトなんていう自己顕示欲と商人欲求の塊みたいな趣味をやってないっつーの。

で、俺はそうした批判を、批判的意見として客観的に取捨選択して参考意見とすることができるようになった。人が、匿名でも実名でも、叩かれたり批判されたときに精神的に参ってしまうのは、自分の作品や仕事への批判を、イコール自分への批判と無意識に受け取ってしまい、自分の心が傷ついてしまうからだ。

俺がこの事に気づいたのはBARでのバイト時代のこと。そこの店長がかなり厳しくて、手も足も出るような人で、俺もバイト仲間も、しょっちゅうカウンター下で足を蹴られたり、裏に連れてかれて「いっぺん死ぬか?」とか凄まれたりしていた。小さい店なので、カウンターに座っている常連さんにはそうしたやりとりが筒抜けになっていて、俺は「ああ、こんな空気で酒を飲むの嫌だろうなあ」と考えて、何事もなかったかのように「いやー、やっぱ暑い日はモヒートですよね」とか普通の会話をしていたら「宮本くん、君はすごいね。ああやって怒られたあと、他のバイト君だと悲痛な顔で押し黙っちゃうもんだけど、君はすごいね。この仕事向いてるよ。バーテンダー極めてよ」と言われた。

このとき、俺は自分が無理して明るく振る舞っているわけではなくて、本当に気分が切り替わっていることに気づいた。だって叱られたのは俺(という人格)じゃなくて俺(が削った氷という仕事)だし、言い方がアレなのはこの店長が性格的にアレなだけであって、内容はあっている。ネットで叩かれたのも俺(という人格)じゃなくて俺(が書いた文章とサイト)だ。

こうした自己客観視の視点は、その後ブラックな職場に勤めるときも、そこを抜けるときも、起業したときも、今も、結構役に立っていると思う。

良かったこと3:Webの知識が身についた

見よう見まねで、HTML+CSSでデザインを組んだり(デザインカンプとか作らないで直で作ってたなー)、掲示板のCGIを設置したり、という作業は、後にWeb系の仕事をするときにかなりのアドバンテージになった。そういえば、テキストサイトからライターの方向に進んだ人もいたけど、Web系の方向に進んだ人も多いんじゃないかな。(Web系のライターが一番多いか)

良かったこと4:

あとはあれですね、一番良かったのはテキストサイトがきっかけで結婚できたことっすかね。おしまい! さてさて、ルパパトの話でもしましょうかね!

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