終わりの始まり

2001年3月8日 木曜日

 森総理の不信任案決議は、ひとまず否決された。不信任の否決による信任というのは、これはかなりネガティヴな肯定ではあるが、ひとまずは内閣がもうちょっとだけ続く事になった。
 しかし、辞任がもう避けられない流れである事は確実で、「4月に退陣」報道は結局、予言のように実現する事となるだろう。
 今になって考えてみると、この「森退陣」報道というのは、森を辞めさせたがっている勢力からリークされた情報だった、と推測する事が可能である。

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 一刻も早い辞任が待たれる人がいれば、惜しまれつつ去る人もいる。
 中澤裕子、モー娘を脱退。
 これが、モー娘崩壊の始まりにならなければいいが、そうも言っていられないような気がする。
 知ってのとおり最年長の中澤は、ともすれば自分勝手に分裂してしまいそうになる組織をまとめる、管理職的役割を担っていたわけで、単なる名前だけのリーダーではなかったのである。
 以降、便宜上だれを「リーダー」の位置に据えても、中澤のように安定させる事は出来ないだろう。年齢差が少ないので、誰がやっても角が立つからだ。

 漫画『ベルセルク』の黄金時代編における、グリフィスを失ってからの鷹の団。あれとモー娘の現状が何だか似ているような気がして鬱です。(SEGAがドリキャスで傾くのを見るのも同じ。)
 坂道を転げ落ちて行くかのような、破滅の過程が。

 僕らは、歴史上かつてないくらいの「終わりの物語」を見ようとしているのかもしれません。EVA最終2話をも凌駕するくらいの、崩壊の物語。
 モー娘がだいすっき!になってから、これまで人生で5番目位の多幸感に包まれた日々だったんですが、思わぬところに落とし穴が。
 今まで全信頼を寄せて心酔していたので気付かなかったけど、対象に深く入りこめば入りこむほど、逆にそれは崩壊した時のダメージの大きさをも意味します。
 (あぁ何てこった、これって恋愛の状態に類似してるじゃないか、と気付いたら恥ずかしくなりました)

 でも、こうなったら最後まで見届ける。それが僕らニッキモニの務めです。

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 この情報も、2日前にネットでリークされていた。後藤ソロも石川カントリーもリークされていた。
 真に恐るべきは、インターネット。ちょっと前に加藤鉱一も、ネットの声に押されて勝てる見込みもない戦を起こし、あげく最後は戦わずして逃げ、政治生命を絶たれた。
 この「加藤の乱」は、ネットの不透明な声に踊らされてて現実界で行動を起こす事の愚かさを我々に説く、非常に良い教訓です。

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 そう。だから僕は、同じ板で「辻
脱退説」がまことしやかに囁かれていても、信じない。信じないぞ!
 これはリークじゃない。ネタだ。そうだ。僕は踊らされない僕は踊らされナイ僕ハ踊ラサレナイボクハ…

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今日の為言
会って知って愛して、そして別れて行くのか。幾多の人間の悲しい物語である。(コールリッジ)


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