ニンジャと亀
2001年10月28日 日曜日
よし、金を稼がなくてはいけない。
金というのは「先立つもの」ってくらいで、まさに第1に無くては何もできないのだ。あれも欲しい、これも欲しい、もっと欲しいもっともっと欲しい。のに何も買えない。麻雀の負け分と借金とが渾然一体となって多額の個人負債を抱えているのに返済できない。新メン披露コンサートが目前に迫っているのに、チケット買えない。
よし、金を稼ぐ!
しかしどんな仕事をすればいいだろうか。
実はこれに関しては、だいぶ以前から温めていた計画がある。昔はブラジルで珈琲農場を経営とか言ってたけど、考えてみれば僕はポルトガル語が出来ない。
と、いう訳で、オーストラリアかニューヨークでニンジャ道場を開く。これだ!
折からのニッポンブームを受けて、近所のちびっこにインチキ忍法やカラテやカンフー(っぽいもの)を教えて金をとる。ゴツい大人とかには普通に勝てないので、小学生限定。ちびっこニンジャ道場
in USA。
しかし、ここでハタと考えるのをやめる。ニンジャ道場を開くためには、渡航費用だけではなくかなりまとまった額の金が必要となるのだ。それなら金を稼がなくてはいけない。問題発生。
じゃあどうやって金を稼ごうか。そう、オーストラリアで、ちびっこニンジャ道場を開くのだ。
・・・あれ?
・・・金が必要→ニンジャ道場を開こう!→そのために金が必要→ニンジャ道場・・・
何ということか。完全な袋小路だ。
数学的パラドックスの世界に陥ってしまった。
飛んでる矢は中空で静止している。
アキレスは亀に勝てない。
ニンジャ道場のパラドックス。
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そんな事を考えながら、無職な一日は忙しく過ぎていくのでした。