マッチポンプ

2001年11月13日 火曜日

 北部同盟が、ついに首都カブールを制圧した。
 とは言え、戦略的重要拠点・マザリシャリフが占領された時から、タリバーンに分が無い事は見えていたので別に驚くことでは無いが。

 では今後どうすればいいだろう。個人的には、アメリカがかつて朝鮮でそうしたように今回も「38度線」を引いて、パシュトゥン人とその他の民族とで南北に分けてしまうのも一案だと思う。例えば、北部自由アフガニスタン連邦とアフガンイスラム自治共和国、といった具合に。

 しかし今回のアメリカは、仇敵を根絶するべくこのまま山岳地帯まで攻めて行くかもしれない。

 ただ、ここでどうしてもある一つの懸念があります。
 それは、アメリカは、いつも自らの手で敵を作ってしまうということ。

 例えば、かつてパナマのノリエガ将軍はアメリカに麻薬を輸出していた。 湾岸戦争時に柄谷行人が指摘していましたが、これは、ある意味ではアメリカによって農業が破壊されてしまったラテンアメリカの「抵抗」です。しかし当然この場合ノリエガに正義は無く、アメリカはパナマを急襲してノリエガ将軍を捕まえた。これはあからさまに主権侵害なのですが、「無法には無法だっ…!(@カイジ)」って事でしょうか。
 もっと解り易い例をあげると、イラクのフセインです。アメリカは、イラン・イラク戦争でイラクを応援し、武器や資金をかなり援助した。しかし湾岸戦争では、狂信的独裁者のフセインを捕獲する!と息巻いてイラクに侵攻しました。 つまり何の事はない、フセインもアメリカが自分で育てあげた「敵」だったのです。自作自演です。

 さて、そしてご存知ビンラディンを育てたのも、やはりアメリカ。かつてソ連がアフガンに侵攻した際に、アメリカは「自由の戦士よ!」とか言ってビンラディン勢に多額の援助、武器供与をしたのです。そしてやっぱりラディンもアメリカに牙をむき、アメリカはラディンを捕まえにアフガンに侵攻した。歴史は繰り返す。3例とも、実によく似ています。

 つまり僕の懸念は、これと同じ事が今回も起こるのではないか、という事です。
 このまま北部同盟がアフガニスタンを統治したとしても、近い将来必ずやまたアメリカに対して牙をむくのではないでしょうか。イスラム圏に広がる反米感情は相当根深い。
 すると今回の戦争も、やはり広い意味での「南北問題」という事になるのでしょうか。

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