南無
満席になった店内も徐々にひけて、カウンターの客も帰った頃、店長が僕たち2人のバイトに言った。
「お前ら、ジュース飲まないか」
カクテルには生ジュースを使うために、余った分は破棄されるのだ。
「あ、はい。いただきます。」
先輩は元気よく即答した。
僕は「ははあ。さっき叱った後で、ここで優しい言葉をかける。部下の人心を掌握するための、実に解りやすいアメとムチだな。」
等とイヤな分析をしつつもそれは胸に秘め、やはりありがたく頂くことにした。
店長手ずから僕らに果汁を注いでくれている。
と思ったら、
「さて、ここに2つのジュースがあります。片方はグレープフルーツ、もう片方はレモンです。さあ、どっちがいい?」
店内はかなり薄暗いので、微妙な色の違いは解らない。
これは、アレか。ロシアンジュースか。
僕は先輩とジャンケンをして勝ちを収め、先に選ぶ権利を与えられた。
「じゃあ、右でお願いします。」
「右か。そら。お前はこっちだな…。じゃあ、一気に飲んでいいぞ」
…死ぬかと思いました。
(ちなみに、こうやってどちらかを相手に選ばせる場合に、相手が例えば「右」を選んだら、相手から見て右の方なのか、自分が右手に持ってる方なのかを使い分ける事によって自分の意図通りのものをつかませる事ができる。これもいわゆるミスリーディングの一種。)
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以上が挨拶がわりの日記です。こんばんは、ニンジャマスター・ミヤモトです。
最近、テキスト系の企画が百花繚乱ですね。僕も構想を練っているものがあるし、色々紹介もしたいのですが、いずれまとめて紹介する事として、今日も軽く触れるにとどめておきます。(ここで言う「企画」というのは、いわゆるテキスト系のサイトにおいて、他サイトを何らかの形で巻き込んで成立する「何か」の事。)
無題原案荒廃主催の、インターネット興亡記という企画がありますが、そこのサイトカードとして99式が登場しました。割とどうでも良さげなカードでしたけど、あまりサイトを読まずにカード化するという制約(?)を考えると頑張っているのではないかと思います。ありがとうございます。
(企画成功の方策として「肯定的に文中リンクをしたサイトを優先的にカード化」というのもアリかもしれないけど、とにかくどんどん作ったらこうして言及するサイトも増えるだろうし、長期的にはその方が良いと思う)
99式には多分、解りやすい解りにくさがあるから、そういうカード化、ユニット化する遊びは向いてないのかなあ。でも、読んでくださっている皆様には、解りにくい解りやすさの部分もちゃんと伝わっているんだろうなと思います。
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最近どうも毎日飲んでいるので、記録を付けてみることにします。酒と薔薇の日々。
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