K-1 WORLD GP 2003 in 福岡

2003年7月13日 日曜日

 なんだかK-1がやっていたので見てみた。

・○アレクセイ・イグナショフ VS ×ヤン・ノルキヤ
 ヤン・ザ・ジャイアント・ノルキア。この選手は体は大きいんだけど、サップのような筋肉もなく、イグナショフのような鋭さもない。パワーもスピードもイマイチというB級K-1ファイターの見本のような選手……だったはずなんだけど、久しぶりに見たら割と良い動きになっていた。序盤から回転の速いパンチでイグナショフを押していく。というかパンチ以外出さない。対する”サソリ男”イグナショフはローキックで対抗していくと、足のガードが甘いノルキアは痛そうに崩れ落ちた。ノルキアにもう少しパワーがあったら最初のペースで押していけたかも。

・○レイ・セフォー VS ×冨平辰文

 唯一の日本人ファイターを応援したいが、ぼくの一番好きなファイター・セフォーも応援したい。そんな板ばさみに悩みつつも、気付いたら富平を応援していた。セフォーは総合力の高いキャラクターだが、とりわけパンチの破壊力は優れている。その打撃をあそこまでくらいながら立っている富平の脅威のタフネスと根性に拍手。ちなみに日本の星・ムサシはセフォーに1RKOを喫している。

・○ホースト vs ×アビディ (判定)
 アビディってのは本当にいいツラ構えをしているというかなんというか。やんちゃ顔だよね。
 「アビディが真っ向勝負で来るので、ホーストもあえてキックを使わず打ち合っている」とか、とにかく放送席の的外れっぷりが気になった。特に一茂が不要。”食いしん坊”でもやっててくれ。
 さてケンカファイトが売りのアビディ、金的への痛烈な打撃を2発も食らわしてホースト悶絶。再起不能。い、痛そう…。
 すっきりしない試合でした。ま、次の試合に比べれば、ね……。

・4-フィリオ vs -ベルナルド (ドロー)
 今回の”ベスト・オブ・すっきりしない試合”。怪我を手術で克服してカムバックした極真フィリオ。対するは5年前に、フィリオに生涯初のKOを味あわせたベルナルド。因縁の対決っ……! とか番組煽りまくるんだけど、どうにもこうにもマコっちゃん、な試合。
 終始間合いを計りながら、フィリオがローキック、ベルナルドはジャブをたまに繰り出すだけ。あとは「牙一族の前で対決しているケンシロウとレイ」状態(*)でした。
 ベルナルドはもう”豪腕”の称号は返上するしかない。今回もジャブ以外はヘンな膝蹴りを数回やっただけ。見ていて悲しい。「キックも使いこなせないと恥ずかしい」とか思い違いをしているとしか思えない。いよいよ悲しい。

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*……互いにギリギリ攻撃の届く間合いで、意識下での激しい攻防を行っていながら、外面的にはただ睨み合っているように見える状態。真ん中に剣を投げると同時に指で突く。格闘技で言うところの”猪木・アリ状態”、バキで言うところの”猪狩・アライ状態”のような、ある状態を指し示す成句。


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