映画『イノセンス』ちょっと感想

2004年3月2日 火曜日

 久しぶりにちゃんとした風邪をひいた。熱がシューシュー出て、超人パワーを吸収しすぎたバッファローマンのようになっている。ここ3日ほど熱にうかされながら書いているので、ちゃんと文章がかけてるかどうか心配でならない。

 小学生の頃は、土日に風邪をひいたら「もったいない」と感じていた。「平日に風邪をひけば休めるのに!」と。今は休むわけにいかないので「土日で良かった」と感じる。大人になるってこういうことか?

 そういえば、熱に浮かされながら『イノセンス』の試写会に行ってきた。熱で頭がぼやけていたのと、最近視力が落ちてるのに後ろのほうの席しかとれなかったので、しっかり理解できていないっぽい。字幕が全く読めなかった(洋画だったら大変なことになっていたな)。ひょっとすると、こうして映画を見て帰ってきた記憶は電脳に流し込まれた偽の記憶で、実際の僕は今でも家でぼんやりマウスを握り締めているのかもしれない、と思った。そんな映画。タイトルを『攻殻機動隊2』にしなかったのはマーケティング的にOKなんだろうけど、実際はまさに正規の続編なので、攻殻機動隊を見てないのに間違えて見に行っちゃうと結構つらいことになるはず。試写会で隣の席に座ってたおじいちゃんは開始後10分経たないうちに早くも電脳が停止して、別におとなしく寝ててくれればいいんだけどそのうち頭がぐわんぐわんとスイングし始めて、それが視界の端で気になって気になって。

 記憶の迷路に迷い込むところのねじれ方が、一番気持ちよかった。—–

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