長崎小学生のバカヤロー

2004年6月11日 金曜日

小中学生の39%、「誰かを殺したい」

「ネット利用中、誰かを殺したいと思ったことがあるのは39%」──ネットアンドセキュリティ総研は6月7日、15歳以下の小中学生を対象にしたネット利用実態調査の結果をまとめた。ネット利用時に頭に来た経験があると答えたのは66%だった。

 バカヤロー、ネットやってて頭に来ることがあるなんてのは当たり前だっつーの。刺すか刺されるか、そんな殺伐とした雰囲気がいいんじゃねえか。ってバカ、刺しちゃまずいよ。

 しかし、あの事件の後でそんなん聞かれたら、誰だってそう答えるっての。

 人間ってのはおかしなもので、何か質問されると、なるべく相手の期待にこたえようとしてしまうんだな。とくにそれが、こういうアンケートだったりTVカメラだったりすると顕著でさ、誰もが決まりきったワイドショー言葉になっちまう。“街の声”とか、異論反論オブジェクションとか見てると、いかにも「これ台本があるんじゃねえのか」ってぐらいのステレオタイプな声ばっか集まってるけどさ、あれだってTVが回ってるから自然とそうなっちゃうんだろうな。そりゃオイラだってTVカメラ突きつけられて「年金法案をどう思いますか」なんて言われたら、「けしからんですな!」とか言うって。

 このアンケートだって、長崎の女子小学生殺人事件を受けて、「殺したい人がいますか」とか聞いたんだろ? それで子供に「クラスに殺したいやつがいる」とか言わせておいて、いい大人たちが勝手に大騒ぎしてるんだから世話ねえよな。

 大体このガキどもの言う「殺したい」ってのは、消したいっていう意味だろ。そりゃ40人も毎日狭い部屋で顔あわせてりゃあ、虫の好かないやつ、馬の合わないやつ、色々いるだろうよ。そういうのと折り合いをつけていくのが社会性ってもんなんだけどさ、今のガキどもはもう、嫌いなやつとは極力関わりたくないんだ。嫌いじゃなくても、ちょっとでも嫌なことをされたらもう我慢できなくなっちゃう。あとは刃物で刺しちゃうか、自分が引きこもるかだろ。相手を消すか自分が消えるかだ。

 オイラの頃はまだ、気に食わないやつがいたらぶん殴ったりできたけど、今のガキはさ、「暴力はいけません」と言われて育っているだろ。殴り合いのケンカなんてしたことがないし一人っ子が多いから、体で優劣をつけるとかの経験がないんだ。だから、気に食わないがイコールで殺したいっていう回答になっちゃう。バカヤロー、そんなムカついてんならまずぶん殴れ、とオイラは言いたいね。

 こうやって大人がオタオタするから、余計にガキが付け上がるんだって。ガキってのは現実感覚が薄いからなんでもエスカレートしてしまうし、際限なくラクな方向に流れてく。それに歯止めをかけるのが大人の仕事だと思うけどな。まずは先生が子供をぶん殴るところから始めようか。でも今の先生ってのも現代っ子だから、生徒しかるのに刃物出しちゃったりしてな。私語を注意するのにチョークの代わりにナイフ投げちゃったりして。「今日は皆さんに殺し合いをしてもらいます」ってバカヤロー、それじゃバトルロワイヤルだよ。

(Posted by 比野たけし)

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