市場で買い物
2005年10月6日 木曜日
僕の好きなRPG『ドラクエIII』で、アッサラームの街というのがある。その名の通り、世界地図でいうとアラブ諸国のあたりに位置する街だけど、ここの町で買い物をすると定価がなく、他の街で買うよりも数倍高い。しかし交渉によって「おおあなたひどいひとね」「それでは わたし そんをします」だかなんだかいいながら値切っていくことが可能、という街だ。
ここウブド地区にあるパサール(市場)も、そうした“定価がない商業施設”だ。道を歩いていると、「センエン、センエン」と雑多な品々を売りつけてくる。「千円」と言われると、どんなにチューンしていても日本円経済圏の貨幣感覚に自然と戻ってしまうので、「あれ全部で1000円なら割とお得かなぁ」などと思わされてしまう。
まだ到着して2日目だが、ここで早速買い物を体験しておいた。ホテルの入り口にあったパナマ風の麦わら帽子をいたく気に入った僕は、「ああいう帽子があったら絶対買おう」と心に決めていたのだが、市場に入ってすぐのところでまさにドンピシャの帽子が売っていたのだった。早速交渉の開始だ。
「ブラパ(いくら)?」
「5万ルピアだよ。」
「えー、高すぎます。まけてください」
「じゃ4万。」
「2万!」
「…3万。」
「2万。」
「3万だ。これ以上はまからん。」
「じゃあ2つで5万でどうだ?」
「いいだろう。2つで5万だ」
商談成立である。最初の値段が強気の設定だったとしても、実質半額にしたわけで、なかなかいい買い物をしたと言えるだろう。にまにま。
帽子を2つ買っても邪魔なだけ、というのは後から気づいた。
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