死ぬほど働く or DIE
働く皆さん、こんにちは。
さて突然ですがここで4択問題です。例えば皆さんが明日から違う仕事に就く(あるいは明日から仕事を始める)として、次の選択肢があります。どれにしますか?
- 24時間土日も仕事のことを考えて、死ぬほどがんばって働く
- シンガポールで適度に働く
- アメリカでクビ切りの不安に耐えて働く
- 半年くらいは月に1日しか働かず、次の2年は鬼のように働く
いや、どれでもねーよ!
日本で適度に働きたいよ!
というお話。
これはえがい労働
いやほんと、どんな伊藤忠の社長かと思ったら、24歳の「えがちゃん」がこんなことを言っている。
社会人1年目をむかえてよく聞く言葉。
「学生時代のほうが楽しかった」
「俺は死ぬほど寝ずに仕事がんばってる、超すごいでしょ。」
「飲み会が大変、、、」
「人間関係がうまくいかない、、、まじで仕事に集中できない」
「うちの会社厳しすぎ、ブラック企業だよ」
「上司の人がダメな人なんだよ~。。。俺、転職考えようかな!」
とかよく聞きますが、、、、正直、、、世間一般のサラリーマンって、普通にそんな感じなんだよ!と言いたい。
会社でうまくいかない人には言い訳をするな。会社がつまんないといってる人にはもっとやることがある。と、いつも話しています。いや、死ぬほど頑張って働きましょうよー。
平日の朝から夜まで一緒に会社の中で頑張って評価される。このプロセスが死ぬほど大事だと思います。
また、仕事が定時が終わっても、土日も仕事モードの”オン・オフ”にするのではなく、 仕事モードは”ハイ・ロー”の概念がいいらしいです。
それぐらい、ずっと仕事モードでいると色々と成長が早いと聞きます。22歳~60歳までずーっと、仕事で人生の7割ぐらいが終わります。
仕事がうまくいってないひとは、いくらプライベートは充実していても心が豊かになれません。
「死ぬほど」「死ぬほど」って、死にすぎ。
あまりにも濃厚なモーレツフレーバーにくらくらしてしまいそうですが、僕は勝手にこの人のことをなんか色々Webサービスを量産しているから、そっちの方の収入でやりくりしてる人なのかなー、と思っていたら、会社で死ぬほど働いてから、プライベートで趣味のプログラミングをやっている人だったんですね。それはそれで凄いバイタリティだなぁ、と思いますが。
死ぬほど働いたら、うまくいこうが行くまいが、時間的物理的に「プライベートの充実」とか不可能ですよ。
そもそも死んだら元も子もない。
実際、鬱になって中央線に飛び込んだり過労死したりしなくても、若いうちの不摂生は成人病リスクを呼び込み、確実に寿命が縮みます。プライベートと寿命を削って仕事に捧げて、60歳になったら何するの?
海外ニートさん登場
歯に衣着せぬ罵倒芸で、社畜予備軍や脱社畜したい人たちから絶大な人気を得ている海外ニートさん。この話題にまさにうってつけの論者です。
「心が豊かになれません(断定)」って何この社畜クオリティーwww。「仕事=人生」以外の価値観は認めない、とでも言わんばかりの勢いだなw。有給もろくも取れずに、連日疲労困憊になるまで激務に追われまくって、人生の7割(!)をも仕事様wに奪われるような生活でどうやって心の豊かさが生まれるんだ? 逆だろ、逆w。
人生の7割が仕事で終わってしまうような、過労に支えられている歪んだクソ社会wだからこそ、ウツを発症したり、過労死に至る人が後を絶たないんだろうが。もちろん仕事様wが大好きで、死ぬ気で頑張りたいって人もいるだろう。ただ、モラル的、法律的にも間違った仕事観(仕事様のためならサビ残、休日出勤上等w)を周囲に押し付ける事で、本来は同じ立場であるはずの労働者の権利を奪ってるってのは自覚するべきだろ? 皆が皆、仕事で自己実現を図ろうと思ってるわけじゃないんだから。。。
実は誰よりも甘えてるのは、サビ残で余暇の時間とお金(残業代)を同時に奪ったり、有給はもちろん、時には土日祝日まで強奪するような労基法違反が前提の会社経営をしてるクソ会社なのに、経営者視線wで「死ぬほど頑張って働きましょうよー」とか嬉々として言ってるんだから滑稽で仕方ないよw。クソ会社、クソ経営者連中は読んでて笑いが止まらなかっただろうなw。
いや全くその通り。
考えてみれば、経営者が死ぬほど働くのは当たり前なんです。だって会社が倒れたら、自分の人生もほぼ終わるわけですから。
僕も以前、社畜上司に
「死ぬほどまでは働きたくないです。できれば定時に帰りたいです。」
という旨の相談をしたら、
「そんなこといってタラタラやってて、会社が潰れたら元も子もないだろう」
と叱られたことがあります。
これが「経営者視点」というやつですね。はっきりいって、労働者は会社が潰れてもそこまで困らないはずです。
会社を潰さないために、自分が潰れたり、自分の大切な人や家庭が潰れたりしたら、それこそ本当に元も子もないですよね。
こんな簡単なことが、独身で社畜思想の人や、労働一神教の人たちには分からない。伝わらない。
アメリカで働いたらこうなった
海外ニートさんの主張に、アメリカで働く人が「実際に海外で働くとどうなるか」という話で対抗しています。
・20代のうちにアメリカできちんと働くには理系四大卒が必須。中退だとビザすらもらえない。
・ボスの気分を損ねたらその瞬間にクビ
日本では即日解雇は違法行為だが、アメリカでは合法。よほどのことがない限り、解雇に正当な理由は必要ない。
・賄賂のやりとりは当たり前。仕事が欲しければメリットをよこしな
・お前の代わりはいくらでもいる
ということなんですが、そりゃあシンガポールとアメリカじゃ事情は全く違うでしょう!
海外ニート氏の主張としては、「日本でクソ労働環境に甘んじる必要はない(=国内でもっといい労働環境を、それがなかったら海外という道もある)」ということのはずなので、「アメリカではこうである」という反証を持ってきてもあまり意味はない。
shi3zさんが国内での例として出しているのが、リクルートと自分の例。
ただ、結果を出してる会社は、けっこう誰かが頑張ってることが多い(ように見える)。
リクルートの社員なんて本当に朝早くから夜遅くまで頑張ってると思うし、僕も正直、傍で見ていて「なにが彼らをここまで働かせるのだろう」と首を傾げるくらい、リクルートの社員は頑張ってる。
僕はそういうのをある種の高校球児みたいなものだと思っていて、彼らはかなり細かく目標設定があったり、モチベーションの維持をしていたりするから、それはそれで青春のひとつのかたちなのかもな、と思ったりする。
ただし、リクルートではそんなに頑張れるのは若い人だけなので、若いうちにどんどん会社をやめるように推奨されるらしい。
僕はサラリーマン時代は頑張った時期もあったけど、全く頑張らなかった時期もあった。
入社後半年くらいは月に1日しか働かなかったし、それから鬼のように忙しい2年があって、そのあとはまたヒマになったから真っ昼間から毎日自動車学校に通って免許をとった。その結果、給料が下がった、なんてことはぜんぜんなく、むしろ上がった。3年で入社時の2倍くらいまで上がったかな。
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こういう、メリハリのあるライフスタイルというのがどちらかというと僕好みだったので僕はこの業界に合ってるんだろうと思う。
うーん、これまた特殊すぎるというか。
リクルートの人たちは、「リクルート」というある種の思想集団に共感して入ってきた人たちですから、それこそ高校野球のように仕事に打ち込めるという面もあるでしょう。
それより何より、リクルートの人たちは高給取りですよね。
寝食を忘れてバリバリ働きまくったとしても、それで年に1,000万円もらえるならがんばれる人もいるでしょう。
しかしここで問題なのは、年収300~400万で、サビ残上等で、身をすり減らして働き続けている多数の「ふつうの人」たちのことです。
世の中の大多数の人は、それなりにやりがいを感じられる仕事を、業務時間中にがんばって、仕事が終わったら恋人や家族と食事をしたり趣味の時間を過ごしたりして、週の終わりには「今週もがんばったなぁ」とビールを飲んだりして、土日も疲れ果てて寝てるんじゃなくてふつうに起きて映画に行ったり子供と遊んだりして、連休にはどこか旅行に行ったり、有給もみんなふつうに取得したりして…
そういう生活をしたいと思っているんじゃないでしょうか。
今の日本では、これは贅沢な望みなのでしょうか…。
2010年3月2日 at 11:41
普通に面白い仕事をして、それなりのサラリーをもらいたいもの。もちろん日本でね。